参院選では、比例区に自民党から立候補、当選を果たした井上義行氏がLGBTなどの性的少数者を差別するような発言をして波紋を広げた。
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国会議員生活24年、今回の選挙には出馬せず政界を引退する渡辺喜美氏は「自民党だけではなく、世の中にはいくら擦っても落ちないような、そういう偏見の塊、メンタリティがある。私は“みんなの党”という名前で党を立ち上げたこともあるが、LGBT差別発言は聞くたびに本当に嫌になる。“人類が滅亡する”みたいなアホなことを言った議員もいたが、人類の歴史と共にあることなのに、なんで目くじらを立てて攻撃するんだと。LGBTを認めたからといって家族制度が壊れるというわけではない。あるいは家族の絆が弱まるんだと言いたいのだろうが、私から言わせればナンセンスな話だ。抜きがたい偏見の塊、残念ながら、これが日本社会には本当に根付いている」と眉をひそめる。
その上で、「少数意見を反映させるということで、比例代表には“特定枠制度”というのがあって、自民党とれいわ新選組の2党だけが使ったが、れいわは重度の障害者を特定枠にして当選させた。LGBTの意見を反映させたいという政党は特定枠を使えばいい」とも話した。
EXITのりんたろー。は「子どもの数は増えた方がいいけど、そのために心を殺さなきゃいけない人が出てくるのはすごく悲しいことだ。そんなことあっちゃいけない」、兼近大樹は「“かわいそうだ”とか、“日本を引き継いで行けるんですか”って、こんなことを街頭で叫んでるからだろ、と思う。でも、これを支持してしまう層って絶対にいると思うし、それこそ女性5割にしようという主張だってコア層にしか刺さってないから今の状況になっちゃってるんじゃないか」とコメント。
時事YouTuber・元NHKのたかまつなな氏は「古い家族観のようなものが“正義”としてあって、そこから外れることが理解できないのと、性教育の問題が進まないのもそうだが、自民党の部会などでもエビデンスに基づいた議論ができないと聞いた」、元経産官僚の宇佐美典也氏は「差別解消が大事だと言っている人たちが、まとまった票を作れてないのが、最大の問題だと思う。逆にいえばこれが票になれば、どの政党も取り組むはずだ。今のところは、井上氏のような発言をした方が投票に繋がるということでもある」と指摘していた。(『ABEMA Prime』より)
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