スーパーマラドーナ、優勝賞金の使い道は「奥さんの歯代」「イケてるおじさんを目指すYouTubeを始めたい」【笑ラウドネスGP 2022インタビュー】
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 観客の笑い声と拍手を「AI」が計測して数値化した“笑いの量”だけでナンバー1を決める『笑ラウドネスGP』。昨年、「プラス・マイナス」が驚異の99.45点(100点満点中)を獲得し優勝した話題のコンテストが『笑ラウドネスGP 2022』となって、7月17日21時より配信された。

【動画】スーマラの優勝ネタを見る

 ジャンル、芸歴、芸風不問のこのコンテスト。若手芸人からベテラン、実力派まで個性豊かな15組の頂点にたったのは「スーパーマラドーナ」の2人。優勝直後の武智と田中一彦に喜びのコメントを聞いた。

勝利のコメント!「経験と腕力勝負の大会」

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――『笑ラウドネスGP 2022』優勝おめでとうございます!

武智:いや〜、優勝出来ると思っていなかったので本当に嬉しいです!

田中:こういった賞をいただくのは5年ぶりとか、久しぶりなので本当に嬉しいです。

武智:最初事務所からこの大会の話を聞いて、すぐに「出ます」と答えました。戦いの場から4,5年離れていたので、挑戦したいなと。芸歴不問、ジャンル不問というのは異種格闘技感もあって、もっと広まって欲しい面白い大会だなと思いました。

――昨年の大会もご覧になりましたか?

武智:「プラスマイナス」と「5GAP」がめちゃくちゃウケていて、面白かったですね。経験と腕力勝負というのが少し見えてきました。2組とも腕力があって、芸歴も長めで。

――武智さんは優勝するため色々な研究をされていたそうですね。

武智:本番始まる前と始まった後では、ネタを結構変えた部分があって。「ここを変えよう」とか「あそこをもうちょっと伸ばそう」とか。経験を基に調整出来たので、芸歴が長めというのは大きかったかなと思います。その調整が無かったら、あそこまで点数出なかったかなと。

田中:武智が状況をずっと見ていたんですよね。「こういうのがもっとウケる」とか。

武智:5、6組目からだんだんつかめてきた感じがあって。

――その場でどんどんネタを研ぎ澄ませていったと、すごいです…!

田中:言うことがコロコロ変わるから、臨機応変についていかないと怒られるんで(笑)。でもやっぱり日々の舞台の経験が大きいですね。

「AI審査は得意かも」今後の大会への期待も

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――今回はお客さんが入っての収録でしたが、本当に笑いと拍手の音がすごかったですね。

武智:お客さんもすごくあったかくて。こちらが「こういう風にしたいです」という事を、お客さんがちゃんと飲み込んでくれるので、やりやすかったです。最初の5秒のつかみ、拍手笑いからもウケてくれてて。…と言いながら、僕が「拍手をください」とか言ってたんですけど。

田中:ドーピングしました(笑)。拍手のドーピングを。

武智:そう言ってもしてくれない場合も劇場ではありますから。のびのびやらせてもらいました。かたいお客さんだと難しいですからね。

――劇場に来ているお客さんでもかたいことがあるのですね

武智:あります、あります!「祇園花月」は地獄ですよ。お客さんの少なさ、天井の高さ、マイクの声の小ささ…

田中:確かにね。

武智:師匠も含め誰一人ウケている人を見た事ないです。誰もウケないです。

田中:重たいけど、そこまででは無いよ(笑)。あと一番呼んでもらっています。

武智:そう、だからこそあそこでウケたら一人前ですね。いつか絶対に攻略したい劇場です。

――改めて、AIの審査という大会の形式についてどう思いますか?武智さんは音を聞いただけで「何点くらいだな」と分かる様になっていたそうですね。

武智:1,2組目見た時に、大体何点だなと分かる様になりましたね。審査員不在、AIが笑い声の量で審査するというのは画期的で、今まで無かった大会で、僕はすごく良いなと思いました。

田中:審査員の方たちの好き嫌いが無くて、そういう意味で公平で良いなと思いますね。今度全てがAIの審査になったらどうします?

武智:俺ら得意やから有利かもしれん。でも、笑い声の量で決めるということが、「何でもあり」になっていったら、どうなっていくんだろうとは思いますね。前説の様なネタをしたら盛り上がることは必至だし、漫才だけど小道具出しまくっていいのか、時間をどれだけやってもいいのか、とか。そういう部分の整備は今後の課題なのかなと思います。

田中:もう出してますよ、課題を!

武智:でも制限しないからこそ新しい笑いが生まれるという側面もあると思いますし、そういった意味でも今後が本当に楽しみな大会だと思います。

スーマラが会えて嬉しかった若手芸人とは?

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――打ち上げ収録では「来年も出ます」という発言も飛び出しましたね。

武智:去年チャンピオンの「プラスマイナス」がゲスト席にいたんで、来年は俺たちがあの席に座っておいて、トリで出るとか…。それか来年は見送って、再来年出るとか。

田中:そんなん許されるん?もう次の芸人に譲りましょ(笑)。

――今回出場した芸人の皆さんが「スーパーマラドーナさんがいるのは強すぎる」と言いながら、「スーマラさんと一緒になれるなんて!」ととても喜んでらっしゃいました。

武智:いやあ、ありがたいですね。芸歴不問なので、1年目の子たちと一緒の舞台に立てたのは嬉しかったです。僕らはもう22年目なんでなかなかそういう事って無いんですよ。しかも僕ら大阪なんで、東京の若手の子と楽屋で話せて、コミュニケーションがとれて楽しかった。

田中:僕も「怪奇!YesどんぐりRPG」が好きやったんで、今日一緒にギャグやらせてもらいました。

武智:僕は「オッパショ石」好きなんで、会えて嬉しかった。

田中:2人ともミーハーなんです(笑)。あと「虹の黄昏」も気になりましたね。フリーなんやと思って。

武智:あれはフリーやろ、誰も囲えない。でもああいう人の方が本当は礼儀正しいっていうのはそうでしたね。めちゃめちゃ礼儀正しい方でした。

田中:それって営業妨害ちゃうの?

イケてるおじさんに、恋愛トーク…「YouTubeの新企画をあたためてます」

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――賞金の使い道は決められましたか?

田中:2つあって、1つは奥さんが歯3本無いんですよ。それの歯代にするか、普通にチョキンですかね。チョキンって言っても髪の毛を切る方のチョッキン!ですけどね。

武智:やかましいわ!

田中:すんません!こういうコンビなんです。

武智:どういうコンビやねん。僕は一人でもYouTubeチャンネルをやってみたいなと思っているので、パソコンとか機材とか買いたいです。今44歳なので「50歳までにイケているおじさんを目指そうチャンネル」っていうのをやりたいですね。筋トレ動画とかダイエット企画とか、ファッションの紹介とか。

――武智さんがどんどん変わっていったら、田中さんはどうしますか?

田中:カッコ良くなってオシャレになって、色々な番組や劇場に呼んでもらってね。そのバーターで僕も出られれば…。

武智:いや、バーターじゃなくてコンビやから!

――一同笑い。

武智:あと、大阪時代結構遊んでいて、回数でいったら1,000回以上コンパに行ってるんで、それの体験談というか「こういう男は絶対に嫌われる」とか「こういう女性はモテない」とかを動画で語ってみたいですね。

――すごく見たいです(笑)。

武智:強いては少子化対策にもなる動画になっていければと!

――また、今日会場に来ていたお客様のコメントで「田中さんがかわいい」という声もありました。

田中:目悪いんかと思いますよね、もう45歳ですよ。

武智:顔の地味さとキャラクターがマッチしていてね。可愛らしいって言われること多いんですよね。

田中:武智とのギャップがあるんだと思います(笑)。

ベテランや破天荒ネタの芸人が挑戦してくれたら嬉しい

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――MCの今田耕司さんがインタビューで「今の芸人にとって賞レースは、看板がわり、名刺がわりの大切な意味がある」とおっしゃっていました。賞レースに参加することについてはどうお考えですか?

武智:僕ら関西では賞レース3つくらい取らせてもらって、全国ネットでいうと「THE MANZAI」に1回出たけど負けて、「M-1」は4回出たけど負けて、勝てていなかったんですよ。『笑ウドネスGP』は全国で見られるじゃないですか。そういう意味では、全国のお笑い大会の1位を初めて取れたので。すごく嬉しいですね。

若手たちの出る大会なのかな、と自分たちが出ることで申し訳ない気持ちも少しあったんですけど、出るならば全力で頑張ろうと。

――お2人の優勝を見て今後ベテランの方も参戦してくれるのではないかと楽しみも増えました。

武智:ぜひ僕らを見てチャレンジしてくれたら嬉しいですし、虹の黄昏を見て、ああいう破天荒なネタを持っている芸人って他にもいると思うので、「俺らでも決勝残れるんや!」って、どんどん盛り上がって欲しいです。「M-1」を食うくらいの大会になって欲しいです。

田中:そうやって盛り上がってくれれば、僕らも第二回目の王者として誇らしいですしね!

――最後に番組をご覧になった方、ファンの方にメッセージをお願いします!

武智:芸歴が長いこともあって、ありがたいことに優勝候補と言われながら、しっかりと優勝することが出来ました。それは僕らを応援してくださるファンの皆さんのおかげでもあります。

今回優勝したことによってABEMAの色々な番組に出たいと思いますし、出来ることなら僕らの冠番組を一年限定でも良いので作って欲しいです! 「スーパーマラドーナが東京で通用するのか?」みたいな検証番組とか。ぜひご検討をよろしくお願いいたします! 熱意はあります!

田中:最悪番組無くても良いので、お金だけください!

武智:いや、働けよ!金だけもらうっておかしいやろ。

田中:僕も「ABEMA」のニュース番組に何度か呼んでいただいたことがあって、それが嬉しくて、ずっと好きです。

武智:僕は「ABEMAプレミアム」会員にも入ってます!

――ABEMAをご覧になってくださり嬉しいです!今日は楽しいお話をたくさんありがとうございました。

取材・文:中村梢

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