『愛の不時着』の脚本家が描く放送業界の裏側、3人のプロデューサーとひとりの歌手が繰り広げるラブコメ『プロデューサー』
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 コロナ禍でシンドロームを巻き起こし、韓国ドラマの実力を改めて知らしめたドラマ『愛の不時着』。脚本を手がけたパク・ジウンは、それまでも数多くのドラマをヒットさせてきた。テレビ局を舞台にしたラブコメディ『プロデューサー』もそのうちの1本で、バラエティ番組を担当するディレクターや出演者たちを中心に放送業界の裏側をリアルに描いていく。

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 大学時代に憧れていた先輩を追ってテレビ局KBSに入ったスンチャン(キム・スヒョン)は初日から誤解によってミスを起こし、バラエティ局の実力者イェジン(コン・ヒョジン)に目を付けられてしまう。その後、ジュンモ(チャ・テヒョン)が率いるリアルバラエティ番組『1泊2日』に加わったスンチャンは、ひょんなことから言葉を交わすようになった人気歌手シンディ(IU)を、番組に出演させることに成功する。

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 軍事境界線で隔てられ、現実には会うことのできない男女が主人公だった『愛の不時着』だけでなく、宇宙人とスター(『星から来たあなた』)、人魚と詐欺師(『青い海の伝説』)など、ファンタジーを加味したラブストーリーを生み出してきた脚本家パク・ジウンだが、実在のテレビ局KBSを背景にした『プロデユーサー』では“リアル”へのこだわりが目立つ。

 通常、ドラマでは、日本と同じくテレビ局の名前などは一部を変えて架空のものにすることが多いが、今作ではドラマが放送されたKBSの名前をそのまま使っているだけでなく、韓国の旅行バラエティの先駆者である『1泊2日』や、音楽番組『ミュージックバンク』など、実際の番組も登場する。また、主要キャラクターのほとんどがスタッフ側であるため、普段、なかなか知ることのできない番組作りの様子を知ることができるのも見どころだ。

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 初恋の人と同じ職場で働きたいという動機で入社した新入社員スンチャンを演じているのは『星から来たあなた』に続いて、パク・ジウン作品に起用されたキム・スヒョン。初々しく、かなりとぼけたキャラクターを飄々と見せている。トップスターであるシンディからの好意になかなか気づかず、番組作りに没頭する姿も笑いを誘う。

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 そんな彼になぜか惹かれてしまうシンディ役は、実際にもトップアーティストで、『キレイな男』、『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』、『麗〈レイ〉〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』などのドラマや映画『ベイビー・ブローカー』などにも出演してきたIU。傲慢な所属事務所代表のもとで、幼い頃から苦労してきたため、気難しく、したたかになってしまった女性の複雑な心情が伝わってくる。

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 スンチャンの先輩ジュンモ役は、『最高の一発〜時空を超えて〜』などのドラマだけでなく、『1泊2日』などバラエティ番組への出演経験も豊富なチャ・テヒョン。さらに、親友であるジュンモへの思いを隠し、期間限定の同居をしているイェジンには『パスタ〜恋が出来るまで〜』や『主君の太陽』など、数々のラブコメディで魅力を発揮してきたコン・ヒョジンが扮している。

 テレビ局を舞台とするドラマだけに、カメオ出演も豪華。少女時代やWINNERのスンユンといった歌手たち、映画『ミナリ』でアカデミー助演女優賞に選ばれたユン・ヨジョンなどが顔を見せている。

 『プロデューサー』は第4話までABEMAにて無料配信中。

(C)KBS media

テキスト:佐藤結

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