2022年7月より、「彼女、お借りします(かのかり)」のTVアニメ第2期が放送されている。原作は「週刊少年マガジン」にて連載中のラブコメ漫画で、世界累計1000万部を突破している人気作だ。
彼女に振られてしまったことをきっかけに、「レンタル彼女」のサービスを利用した主人公・木ノ下和也(きのした かずや)は、レンタル彼女(レンカノ)の水原千鶴(みずはら ちづる)と出会う。
レンカノの千鶴を本物の彼女であると、祖母をはじめとした家族や友人たちに嘘をつき続けることになった和也だが、千鶴と和也が一緒にいるところを見た元カノの七海麻美(ななみ まみ)からは謎の猛アタックを受け、更科瑠夏(さらしな るか)からは強引にアプローチを受けて彼女(仮)として付き合うことに。極度の人見知りのレンカノ・桜沢墨(さくらさわ すみ)も加わった「彼女」たちに囲まれるレンタルラブライフは、第2期を迎えてより加速していく。
千鶴役を演じる声優の雨宮天は、そんなラブコメ要素満載の「かのかり」の魅力について「ずっとハラハラさせてくれる作品なんです。1つうまくいっても、また別の問題が起きて麻美さんが怖い顔をしているとか、ドキドキ要素が絶え間なくあるところところがすごく好きですね」と語る。
TVアニメ第2期では、女優の夢を叶えるためにレンカノとして活動する千鶴とサービスの客としての和也の関係性も、徐々に変化していく。第1期のころは和也のことが嫌いだったという雨宮は、とあるシーンで和也の行動にキュンとしたという。
「千鶴の舞台を見終わったあと和也が周りも気にしないで全力で励ましてくれるシーンがあって、千鶴にすごく共感していたからこそ和也の言葉1つ1つがとても刺さって、涙なしには台本を読めないシーンでした。そこからずっと嫌いだった和也の印象も変わって好きになっていくのですが(笑)」と、第2期のキーポイントとなるシーンに言及してくれた。
原作ファンも、女優としての活動の幅を広げることになった千鶴の舞台での芝居がどのように演じられるのかは気になるところ。雨宮は「今までもレンカノモードの水原千鶴と、素の一ノ瀬ちづるの両面を演じてきたのですが、さらに千鶴が役を演じる姿と中学生の頃の千鶴などいろんな千鶴を演じることになって。それぞれが全然違う表情を見せているので、そこは挑戦だったと思います」とのことで、どのような演じわけがなされているのか期待が高まる。
「かのかり」の中でももっとも多面性を持ったキャラと言える千鶴の魅力について、改めて深掘りしていく。「千鶴はレンカノモードのときの見た目や対応力が完璧なところも魅力ですし、一ノ瀬ちづるとして和也に対してツンとした態度を取りながらも放っておけないお人好しな一面も魅力的です。芯があることは変わらないと思うのですが、お人好しゆえに和也に振り回されてしまう人間らしいところが魅力ですね」と自ら演じる千鶴について雨宮は語るが、第2期ではどのように変化していったのか質問を投げかける。
「第2期になると、千鶴の置かれている状況や抱えている気持ちがより描かれるようになって。強がり続けることができなくて出てしまう弱さを繊細に演じさせていただいたのですが、その弱さを演じるという部分が第1期とは違うところですね。完璧なイメージが先行していたキャラだとは思いますが、彼女のことがより掘り下げられた分、弱さが見えてきて」と、掘り下げられた千鶴のキャラについてポイントを語ってくれた。
そんな弱さを演じるにあたり、どんなところを意識したのかさらに深ぼって質問をすると、熟考したのち「千鶴が持っている弱さって、千鶴が弱いから出ているわけではなくて……」と言葉を紡ぐ。「常に物事に本気であること、抱えているものが大きいからこそ出てしまう弱さであって、彼女自身が弱いから出てしまう弱さではないんです。泣いてしまうシーンでも、自分の中では抑えたいしどうにかしたいけれど、それがどうにもならない。泣いている中でも抑えたくてもどうにもならない彼女の悲痛さが伝わるといいなと思っています」と想いを明かしてくれた。
和也が祖母にレンカノのことを隠すように、千鶴もまた自らの祖母への想いを抱えていることが「かのかり」第2期では重要なポイントとなる。和也と千鶴の関係がどう変わっていくのか、雨宮の想いが詰まった演技にも注目しつつ見届けてほしい。
TVアニメ「彼女、お借りします(かのかり)」
【公式HP】https://kanokari-official.com/
【Twitter】https://twitter.com/kanokari_anime
(C)宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会2022
取材・写真・テキスト/kato





