ガーシー氏当選で、時代はSNS選挙へ…?橋下氏が考える“街頭演説の意味”「面と向かって文句が言える機会の保障だったと思う」
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 経済学者で米イェール大学助教授の成田悠輔氏が16日のABEMANewsBAR橋下』にゲスト出演。選挙のこれからついて橋下氏と議論を交わした。

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 成田氏は安倍元総理の銃撃事件を踏まえ「日本社会は安心、治安の良さが特徴だったと思う。そもそも総理大臣級の人が街頭演説できるということ自体、すごく幸福なこと。庶民で言っても、夜中に渋谷のど真ん中を歩いていてもそんなに身の危険を感じなくて済む。こんな国は世界中でほとんどない。そういう、この国の良いところが徐々に崩れてきているのかもしれない。

 そう考えると、選挙活動もデジタル化、例えばメタバースで、ということになっていくのだろうと思う。ただし、めちゃくちゃ時間がかかる問題だ。目の前にその人が来てくれた、握手してくれた、みたいな“質感”を今の技術で伝えることはできないし、今すぐに完全デジタル化した場合、国民の数十%は実質的に排除されることになってしまう。やはり全てオンラインにするのは現実的な解では全くない」とコメント。

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 橋下氏も「政治家を辞めたから言わせてもらうが、例えば朝4時に市場に行って握手して回る場合、全員やっても1500人くらい。それでもうヘトヘト。そもそも街頭演説をやって政策なんか広がらない。全然広がらない。僕らもあれをやっていて、これ意味あるのかなと思った。確かに多い時には1000人くらい集まってくれたが、100回やっても10万人。大阪市の有権者数は230万人だから、ネットでやった方が伝わりやすいのは確かだし、進めていかなければいけないと思う」とコメント。

 「ただし、僕は選挙の役割は、いざという時に権力者のクビを切るということ。そして、嫌だと思うことが押し進められてしまったときの、ある意味“ガス抜き”の装置だと思う。最後は街頭演説で政治家に面と向かって文句が言える、そういう機会を保障しておくというのは、不満を抑えるためにも重要だ。もちろん街頭演説をしている姿が地上波で流れることでうねりを起こしていけるという感覚もある。ただ、これもデジタルの方がうねりを起こしていくということになるのかもしれない」と話した。

 成田氏は「街頭演説でうねりを作り出していくためには、昔ながらの体を使ったスキルがある人がもっと政治に入って来ないと難しいかなと思うし、ほとんどの政治家の人たちはSNSの使い方も無味乾燥だ。ただ、今回NHK党から出馬したガーシーさんはYouTube一本で戦って当選した。これはもしかしたら初めてSNS単体のうねりだけで国会まで行く人を作り出したということかもしれない」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)
 

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