柔らかな物腰と落ち着いた声で、出演作ごとに多彩な魅力を発揮してきた俳優ヨン・ウジン。オフィス・ラブコメディ『内省的なボス』では、人付き合いが極端に苦手で、社員でさえその顔を見ることのできない“超シャイな”広告会社代表に扮している。
広告業界第1位の実績を持つブレイン広告。華麗なプレゼンテーションでクライアントを魅了するカン・ウイル(ユン・バク)のもとで快進撃を続けていたが、実はその実権は共同代表で会社設立者の息子であるウン・ファンギ(ヨン・ウジン)が握っていた。しかし、人前に出ることのできないファンギの実力を知る人はほとんどいなかった。
そんなある日、ファンギが長年、応援していたミュージカル俳優チェ・ロウン(パク・ヘス)が新入社員として会社にやってくる。実は彼女は、3年前に社屋から飛び降りて命を絶ったファンギの秘書ジヘ(ハン・チェア)の妹で、姉の死の真相を突き止めるために入社したのだった。その後、ロウンはファンギを代表として社内ベンチャーの形で立ち上げられたサイレントモンスターという部署に配属される。
若者の恋愛事情をコミカルかつリアルに描いた『恋愛じゃなくて結婚』で組んだ監督と脚本家に声をかけられて、今作への出演を決めたというヨン・ウジン。彼が演じるファンギはもともと人と接するのが苦手だったが、3年前に秘書が自殺するという事件が起きて以降、状態が悪化。会社のあるビルの最上階にあるペントハウスに暮らし、食事もひとり、運動もひとりという孤独な毎日を送っている。ヨン・ウジンは、他人を避けて暮らすファンギという人物を演じていた撮影中、彼と同じように一人で過ごすことが多かったとのこと。また、キャラクターに入り込みながら、自分自身について学び直すことができたという。ソン・イェジン主演の話題のドラマ『39歳』でも、相手役に寄り添う繊細な演技を見せた彼らしく、極度に神経質なファンギという人物になりきっている。
そんなファンギの前に現れる新入社員ロウン役は『恋のドキドキ・シェアハウス〜青春時代〜』のパク・ヘス。姉ジヘの死について不信感を抱いていた彼女は、上司だったファンギへの復讐を胸に秘め会社へとやってきたのだった。やがてファンギが予想していたような悪人ではないと気づくものの、なかなか素直に心を開くことができない。
ジヘの事件の背景にはファンギのほかに、彼の親友で会社の共同代表を務めるウイルの存在があった。児童養護施設出身というコンプレックスを抱える彼は、ファンギに対して複雑な思いを抱き、ファンギの妹イスという婚約者がいるにもかかわらず、ジヘに対して好意を抱いてしまったのだった。二面性を持つウイル役は『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』のユン・バク。さらに、物語のカギとなるジヘ役で『恋慕』のハン・チェアが特別出演している。
ロウンのミュージカル俳優時代から始まる第1話には、「SNSで多くのフォロワーを持つトップスター」という、本人とシンクロする役柄で、ミュージカル俳優としても活躍中のジュンスがカメオ出演している。
因縁で結ばれた内省的なボスと明るく社交的的な部下との恋の行方をお見逃しなく。
『内省的なボス』はABEMAにて全話配信中。また第1話~第3話までは無料配信中。
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テキスト:佐藤結