『BAZOOKA!!!』にて、映画プロデューサーが、映画界に蔓延する性被害の実態について明かした。
【動画】有名映画Pが明かす業界の性被害の実態(9分30秒頃~)
『BAZOOKA!!!』は、2011年より放送されていた社会派ドキュメントバラエティ。「空気を読まない」をコンセプトに、独自の目線で、“知らないカルチャー”、“ヤバい人”、“時事問題”にあえて斬り込んでいくジャーナリズムバラエティとして、3年ぶりにABEMAで復活。MCを務めるのは小籔千豊、水原希子。レギュラーメンバーとして野性爆弾・くっきー!、中嶋イッキュウ、平本蓮が出演する。
有名俳優や超大物監督による性暴力が週刊誌に取り上げられ世間の注目を集めている昨今。この日は、水原希子が潜入捜査官としてその実態を暴くという企画が放送された。
最初の足掛かりとして話をしてくれたのは、数多くの有名映画に携わる映画プロデューサー・Aさん。実際に見てきたという性被害の実態を語ってくれた。
監督や講師などが若手俳優を募り、演技力の向上を目的に活動を行うワークショップ。中には、本来の目的からかけ離れた悪質なワークショップが混在するという。Aさんによると「俳優の卵から、ワークショップに参加したときに監督から手を出された、という話は結構聞きます。右も左もわからないような地方から出てきた20代前半の女の子が多い」とのこと。
演技指導を口実としてセクハラをするという監督もいるという。Aさんは「監督が自ら入って、キスシーンをしているのを見たことがあります」と明かし、水原は「無理。本当に嫌だ。ものすごくあくどい」と嫌悪感を露にした。
Aさん曰く、力のない監督のほうが「映画に出られる」や「チャンス」といった言葉を餌にするという。「でも俳優の卵にはわからないから、いざそういうことに及んだけど、なにもなかった。というのもそんなに珍しいことではない」という。Aさんは「小さな事務所のワークショップでは頻発しているという印象」だと話している。
さらに話を進めていくと「監督だと偽って実は技術スタッフだった」という、肩書を詐称しての性暴力もあることが判明。水原は「思っていた以上にひどい」と怒りをあらわにした。
小籔はこの企画について「映画業界全体ではないということは強く言っておきたい。映画業界に数パーセントそういう人がいて、それによって泣いている人がいる」と、大前提として業界の一部の話であるということを述べている。