「連立の前に、まず自民党が強くあるべきだ」「神道政治連盟からは"靖国に行ってください"くらいだ」参院選で自公の選挙協力に一石を投じた小野田紀美議員
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 「小さなことから大きなことまで、世の中に理不尽が多すぎる。正直者がバカを見るのも嫌だ。2000年以上も国が続いているのに、50年こうだったから絶対にこうなんだというのはおかしい。そういうものに対して、ひとつひとつタブーなくメスを入れて、変えていきたい。

 “お前は保守だからこう考えるべきだ”とか言われるが、私は私であって、考え方が100%一致する政治家なんていない。もしいたとしたら、こんなに割に合わない政治家なんて仕事はせずに任せる。そうじゃないから政治家をやっている」。

【映像】「しがらみは断ち切った」小野田紀美議員が生出演

「連立の前に、まず自民党が強くあるべきだ」「神道政治連盟からは"靖国に行ってください"くらいだ」参院選で自公の選挙協力に一石を投じた小野田紀美議員
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 4日の『ABEMA Prime』に参院選で再選を果たした小野田紀美議員(39)が生出演。安倍元総理亡き後の自民党のあり方、旧統一教会との関わり、憲法改正などについて率直な思いを語った。

■連立の前に、まず自民党が強くあるべきだ

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 「政党が違うのですから、選挙は他党の推薦ありきでやるのではなく、それぞれ自由にやるのが自然ですよね」とツイート、連立政権を組む公明党からの支援を受けないことを表明、“岡山のジャンヌ・ダルク”として話題を呼んだ。

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 小野田議員は「誰が言い出したのか分からないし、正直、“岡山のジャンヌ・ダルク”はやめて欲しいと思っている。ジャンヌ・ダルクは最後に火炙りになるので、かなり不穏だ(笑)。公明党の国会議員や地方議員はまじめで、すごく良い人たちだ。私も決してケンカしているわけではなくて、あくまでも自分たちで頑張って戦おう、ということだ」と話す。

 「JAや郵便局といった組織まで完全に“ノー”と言うつもりはないし、自民党はめちゃくちゃ応援してくれた。市町村議員にも同じ考えの方々、地域にも党員になってくださっている方々がいる。だから組織そのものを否定しているわけではない。ただ、私は地方議員の時代から“俺、50票持っているから”“俺、100票持っているから”というような言い方がすごく嫌いだった。貴重な選挙権は誰かの持ち物ではないし、誰かに“右向け右”と言われたからといって投票していいものではない。

 やはり票は頂きたいが、それは誰かに命令されたとか、上から言われたとかではなくて、小野田を見た上で、“それならお前ちょっと頑張れや”という1票がいい。だから拒否したというより、おひとりおひとりに考えてもらいたいと思っただけだ。また、選挙協力の結果、自民党に入れたいのに、自民党という選択肢が与えられない選挙区、共産党に入れたいのに立憲にしか入れられないという選挙区が出てくることを考えると、勝手な協力で選択肢を奪うのはどうかと思っている。

 動画にも残っているが、安倍元総理が私の応援に来てくださった時に“これは自民党の名誉をかけた戦いだ”、“この選挙区で圧勝することが日本を守る政策をより強力に前に進めることができる力になる”とおっしゃっていたように、自民党が挙げた公約に投票して頂いて、1人でも多く勝てて初めて連立だと思う。やはりまずは自民党が強くあるべきだし、支援者の思いをしっかり受け止めることは譲ってはいけない一線だ」。

■YouTubeの編集動画、ありがたい

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 苦戦も予想されていたが、次点に20万票近い差をつけて圧勝した。

 「この6年、怒られてきたところではあるが(笑)、お偉いさんのところや大企業にあまり回らなかったことで、“あいつは挨拶に来ない”と言われている。しかも献金も一切受け取らないし、政治資金パーティーも開かない。だから貧しい事務所だが、特定の企業、団体、宗教に恩があると、そこに引っ張られてしまうことがあり得る。私は常に日本国と国民の国益を考えたいので、どこかに弱みを握られたり、紐付きでいることが嫌だ。

 だからこそ、一般の方々の交流を大事にしてきた。まさに地に足を付けた“どぶ板”だったと思う。それから“ネットどぶ板”だ。参議院議員というのは、“見たこともないし、何をやっているのかも分からない、いらないよ”と言われがちだ。だからこそ、ネットで“こういう思いを持っていますよ”、“こういう会議に出て、こういう質問していますよ”ということを届けようとしてきた。

 結果、最近では3、4年前の質問を掘り出してきてYouTubeに上げて下さる方もいる。私たちが投稿した公式の動画は全然伸びないが(笑)、センセーショナルに編集された動画がガンガン伸びている。私のチャンネルを見てという気持ちもあるが、ありがたい」。

■できれば団体ではなく個人として応援して欲しい

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 折しも、自民党の政治家たちと旧統一教会の関係が取り沙汰されている。

 「団体というのは、業界として困っていることを教えてくれたり、提言をしてくれたりするありがたい存在でもある。そうした関係を切ってしまえば、ひとりひとりにヒアリングをしなければならなくなる。そうした一般的な団体と宗教関係の団体との違いは“絶対”かどうかだと思う。自民党の場合も“自由党”、“自分党”なので、党員全員が私を応援してくれるかというと、“知らねえよ”という人もいっぱいいる。それぞれに意思があるのが健全だと思う。

 それから、例えば神道政治連盟が自民党の政策に何かものすごい影響を与えているかというと、私はそう感じたことはない。今回も政策協定を結んでいるはずだが、“靖国に行ってください”くらいで、私自身は言われたからではなく、自分の意思で行っている。あくまでも自分というベースがあって、そこに共感をする人が応援しているという感じだ。ただ、できれば団体ではなく個人として応援して欲しいという気持ちはある。応援したくないと思いながら応援するのは、お互いに辛いことではないか」。

■もう安倍元総理に甘えることはできない

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 その発端となった安倍元総理の銃撃と、自民党に与える影響についてはどう捉えているのだろうか。

 「もちろん私も安倍元総理が大好きだったが、政策面では折り合わないところもあったし、決して全てOKという妄信的なものではなかった。それでも受け止めきれていない。失った穴があまりにも大きすぎる。ただ、“これで自民党がバラバラになるのではないか”と言われているが、元々バラバラだ。皆さん国会での様子しか見ていないからかもしれないが、部会などではもう大ゲンカだ。何か法案が出てくると、“こんなもん通すか”“これは絶対認めないからな”という人たちがいて、党の中でめちゃくちゃ議論をする。だからこそ、党内手続きを通った後はまとまっているように見える。

 私は自分のことを“保守”ではないと思っているし、自民党の中でも“保守”は少数派なのではないか。その人たちが戦って勝てなかった時、最後は安倍元総理が何とかしてくれる。防衛費2%の件もそうだ。でも、もうそこに甘えることはできない。ひとりひとりが強くなるしかない。憲法改正もそうで、そもそも自民党の党是なので、誰が派閥のトップになろうが、誰が総理になろうが、公約に入れて勝っているのに邪魔されてやってこなかったことが異常であり、裏切りだ。維新や国民のように協力的な政党は他にもあるので、しっかり話し合い、国民投票に向けて前に進めていこうと思っている」。(『ABEMA Prime』より)

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