この恐怖感が激戦突破のパワーの源!?将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」で、本戦トーナメント出場を決めているチーム広瀬の広瀬章人八段(35)、三枚堂達也七段(29)、青嶋未来六段(27)の3人が、いよいよ目前に迫った本戦を前に集結。更なるチーム力の向上と精神力を鍛えるべく、予選リーグ参戦前のVR(バーチャル・リアリティ)バンジージャンプに続き、今回はVR人間大砲&VR空中ブランコに挑戦した。
予選リーグでは堂々の予選1位通過を果たしたチーム広瀬。「みんなで星を積み重ねた結果」とその成果を喜んだ。更なる激戦が見込まれる本戦初戦では、優勝実績を持つ永瀬拓矢王座(29)率いるチーム永瀬と激突。何としてでもこの難関を突破すべく、チーム力アップと精神力向上を目指して東京・サンシャインシティに集合した。1978年の開業当時はアジアで最も高いビルだったこともあり、予選リーグ参加前のチーム動画では東京タワーからの疑似バンジージャンプを経験した広瀬八段、超が付くほどの高所恐怖症の青嶋六段は「また、嫌な予感しかしないんですけど…」と警戒。三枚堂七段に促されるまま、展望台に向かった。
そこで待ち受けていたのは「天空でVR体験」。3人は、VRゴーグルを装着して疑似空中散歩が楽しめるアトラクションに挑戦した。広瀬八段がチャレンジしたのは「TOKYO弾丸フライト」。人間大砲型マシンに乗り込み、展望台から飛び出して未来の東京を巡るバーチャルアトラクションだが、ダイナミックな動きと振動、大迫力の映像で広瀬八段も思わず「こわっ!」と声を上げていた。
2番手は三枚堂七段。ブランコに乗って池袋の空を疾走する「スウィングコースター」にチャレンジした。一見穏やかな見た目ながら、腰元ではしっかりシートベルトを装着。広瀬八段からは「ブランコにシートベルトがある時点でブランコではないですよ(笑)」とツッコミが飛んでいた。三枚堂七段からも「え!高っ!めっちゃ怖いな!速い!速すぎる!」と、まるでジェットコースターに乗っているような声を上げていた。
いよいよ高所恐怖症の“真打ち”青嶋六段の登場。おっかなびっくりブランコに乗り込むと、ロープを強く握りしめていた。いよいよスタート。「すごい高いですよこれ!うお~怖い怖い怖い!」と絶叫するも、見ている側はゴーグルをかけてほぼ動かないブランコに乗っているだけという何ともシュールな絵に、広瀬八段、三枚堂七段は爆笑。青嶋六段は「もうフラフラですよ…都会のビルの間を縫っていく感じは怖かったですね」と珍体験を振り返った。この様子にファンからは「やっぱり怖がってる青嶋先生がひたすらかわいい…w」「青嶋先生、天空の名古屋対局場は大丈夫なの!?」「高所恐怖症なのに頑張ってくれてありがとうございます」「お三方ともめっちゃ腕に力入ってたw」と多くのコメントが寄せられていた。
再びVRアトラクションでしっかり精神力を鍛えた3人。広瀬は「私は“大砲”になろうと思います!2人には本戦で暴れてもらおうと思います」と期待を込めると、三枚堂七段は「高所でなければ大丈夫!」、青嶋六段は「ここで精神力を鍛えた成果を出したいですね!」と力強く意気込みを語った。VRで体験したスピード感と精神力を武器に、優勝に向かって突っ走る。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)