元プロボクサーの亀田興毅が、「ジムの大半は経営難」とボクシング界が抱える問題を加藤浩次らに語った。
11日(木)、ABEMAにて極楽とんぼの加藤浩次と山本圭壱が出演する「迷えるとんぼちゃん」#12が放送。この番組は、芸能界の荒波を30年以上乗り越えてきた極楽とんぼが、毎回ゲストと本音でぶつかり合うお悩み相談バラエティ。
今回のゲストは亀田三兄弟の長男で元プロボクサーの亀田興毅。熱血父・史郎さんの指導のもと、3兄弟で世界チャンピオンに輝いた。
興毅は今、実業家としてボクシングの未来を案じているそう。「ボクシングは、ジムごとに興行する。世界戦も」と語り、「相撲で例えると、相撲部屋が興行するようなもの」「相撲協会がまとめて六場所やるので、ファンも作れる。ボクシングはジムごとにやっているので、ブランドを統一できない」と問題点を説明。「だから有名な選手が出てきても、引退したら低迷する」と改革を訴えた。
ファイトマネーは興行の規模=売り上げによって変化。「売り上げが上がるような興行作りをしないといけない」「ほとんどの興行がチケット収入しかない」と語り、加藤は「まかなうのは大変ですね」とうなずいた。
トークを展開する中で、ABEMAで先日中継された那須川天心VS武尊の試合が話題に。加藤と山本は「ペイパービューが50億だってね」「(視聴者の)課金制だから」「地上波でやらなかったからこそ」とペイパービューの可能性に触れた。
興毅は「良いカードだったら買うけど、知らないカードだったら買わないじゃないですか」と現実を見つめ、「それをみんなに知ってもらうためには、地上波とか無料放送とかで、知ってもらわなきゃいけない」「いきなりペイパービューは難しい」と説明。今は第一段階の認知度を上げる活動中で、将来はペイパービュー興行も視野に入れたいと語った。
ペイパービューつながりで、メイウェザーVSパッキャオ戦も話題に。興毅は「あれは500万券売れた。海外はペイパービューが高くて、100ドルくらいやったかな?」「500億円くらい?」と売上を予想した。
興毅はワールドクラスの興行を日本で主催したいと力説。「今は日本で興行する力がない。(海外開催試合の)派遣業みたいになってる」「そうじゃなくて、日本にすごい選手をいっぱい呼びたい。『日本に行きたい、日本に行ったら稼げる』っていうふうにしたい」と意欲を燃やした。
興毅から実業家魂を感じ取った加藤は「すごいよね、実業家として成立してる」「やっぱり、ちゃんとしてる。あの当時はキャラ作ってたんだってわかった」とほれぼれ。「やり方は間違ってない。世の中に知ってもらおうとか、新たなことをやろうとしているのも、わかりました」と感心しきりだった。
興毅は「今ここに座ってテレビに出演させていただいたのは、世界チャンピオンになったから。ボクシングのおかげで今がある」「これからはボクシング界に恩返しできたらな。『亀の恩返し』」と熱弁し、「全国のジムに潤ってもらいたい」「みんながハッピーになれるようにしたい」とボクシング界への恩返しを誓った。