デジタルで作られたアートのようなセミ。ブラックライトを当てることで生み出される「蛍光」と呼ばれる現象で本物のセミが発光しているという。
この蛍光するセミは「アブラゼミにブラックライトを当てるとサイバーアブラゼミになります!」とTwitterに投稿されたもので、珍しい種類でもなく、加工もしていないこの時期よく道端で目にするアブラゼミだという。生き物を撮影している写真家の森久拓也さんのこの投稿には6万以上の“いいね”がつけられ、反響を呼んだ。
ブラックライトを当てると光る「蛍光鉱物」の撮影をしていたという森久さん。ある日、イソギンチャクでも試してみると非常に強く蛍光して、生物にも蛍光するものがあることを知り、それからは手当たり次第、生き物に紫外線を当てて撮影しているそうだ。
ちなみに「蛍光」とは、ブラックライトから出ている紫外線のエネルギーを生物が吸収して、人の目に見える光として放出する現象のことを言うとのこと。
盛久さんによると、こうして蛍光する生物を調査していると「もしかしたら、普通の光の下だと同じ模様の生物でもブラックライトを当てると違った模様が浮かび上がって『実は別の品種でした!』ということがあるかもしれない!」と、まだ、解明されていないことが多い「蛍光生物」は、夏に限らずアツい分野なんだと話している。(『ABEMAMorning』より)