3日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、薬にするために人間の内臓を取ったという驚きの事件が紹介された。
【動画】「名古屋少年肝取り事件」当時の実際の新聞(21分30秒頃~)
この日は「昭和ってこんなにヤバかったっけSP」と題して、ゲストに明治から昭和の怪奇事件や珍事件を研究しているライターの穂積昭雪氏を招き、過去に起きたいまでは考えられないような出来事を追っていった。
穂積氏は迷信が起こしたという昭和の凶悪事件を紹介。明治、大正、戦前の昭和の時代は非常に迷信が信じられており、かつては大手の新聞でも「2メートル級の化け物が現れた」といった記事が載ることもあったという。
そのような状況のなかで、当時は医療なども発達していなかったこともあり「こうすれば病気がよくなる」といった迷信が信じられてしまい、起きたのが「人間の内臓を抜き取る」事件だったそう。
「名古屋少年肝取り事件」と紹介された新聞の記事には「生へのあがきから悪鬼の吸血魔と化す」という文字が。この事件について、穂積氏は「9歳の少年が殺害され、胆のうが抜き取られた事件」だと解説した。
事件が起きたのは戦前の昭和13年。友だちと一緒に近所の川に遊びに行った少年をマスクをつけた不審者が誘拐し、その後少年は内臓を抜き取られた遺体の状態で発見されたという。
調べてみるとみぞおちの辺りが切られ胆のうだけが抜き取られており、その後の捜査で犯人が難病を抱えていたことが判明。当時、犯人は「不治の病」で知り合いに相談したところ「少年の胆のうをとって薬にして飲むことで治る」という話をされ、信じてしまい犯行におよんだのだそう。
竹山はこの迷信について「根拠がない、いまだとまったく通用しない」と指摘したが穂積氏は「江戸時代までは、悪いところがあったらその部分を食べるという話もあった」と、江戸時代には実際に人間の内臓を薬にする文化があったとして「それがなぜか昭和の時代まで信じられていた」と説明。
犯人については最終的に警察に捕まらず鉄道自殺を図り死亡。穂積氏は「肝取りを教えた人も誰だかわからない」と、巨大組織が背後にいた可能性もあったが、真相は闇に葬られてしまったと総括した。