3日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、昭和初期に起きたという「生首持ち去り事件」について解説した。
【動画】「生首持ち去り事件」当時の実際の新聞記事(33分頃~)
この日は「昭和ってこんなにヤバかったっけSP」と題して、ゲストに明治から昭和の怪奇事件や珍事件を研究しているライターの穂積昭雪氏を招き、過去に起きたいまでは考えられないような出来事を追っていった。
昭和初期は迷信を信じてしまったがための事件が起きており、穂積氏は「人間の脳が薬になる」といった迷信から起きたと思われる事件のひとつとして「行き倒れ少年の生首強盗事件」を紹介した。
昭和7年の新聞に掲載されたもので、記事には「行き倒れ少年から無残、首を斬取る」という見出しが。穂積氏によると病院で働いていた53歳の男性による犯行で、病院に入院していた少年の死亡後に、遺体を包丁で切って頭部を持ち去ったのだそう。
竹山が「なんでそんなことができるの?」と問いかけると、穂積氏は当時脳みそや頭蓋骨は薬の材料として高く売れたと説明して「頭蓋骨、脳みそを取るよりも、生首を取っていったほうが早いという考えもあったのでは」と推察した。
病院内の遺体が置かれている場所での出来事だったが、病院の看護師が犯人が生首を持ち出すところを目撃。それがもとで逮捕となったが、犯人について「ものすごい形相だった」といった証言もあったそう。
逮捕後に、犯人は犯行動機について「生首を特効薬として売るため」と供述。穂積氏が「恐らく、買っていった人がいたんです」と説明すると、竹山は「多分この人だけじゃないでしょうね、ほかにも(同じようなことをした人が)いたでしょうね」と推理してみせた。
竹山が「『生き血を吸う』のと同じ発想」とコメントすると、穂積氏は「当時は不治の病がものすごく多いので治らない。結核とかになったらその時点でだいぶ生存率が低くなる」と、どのような手段を使ってでも病気を治したいという考えが根本にあるのではないかと解説した。