「変態こそ人生の旨味」史上最高齢のSM女王様が昔のディープな池袋と自身の半生を語る
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 10日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、「史上最高齢のSM女王様」が、池袋の過去の姿や自身の半生について語った。

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 この日は東京都池袋エリアのディープスポットについて特集。事情に詳しいノンフィクションライターの中村淳彦氏と「実話ナックルズ」編集部のライター・バーガー菊池氏をゲストに招いて話を聞いた。

 番組では史上最高齢のSM女王様だという夜羽エマ氏に、番組レギュラーの古関れんインタビューを敢行。東京大空襲も逃れたという築100年の木造住宅を訪ねた。

 古関は中村氏と花房観音氏による共著『ルポ池袋 アンダーワールド』(ミリオン出版/大洋図書)に「池袋は変態の街」と書かれていたことに触れ「どういった意味で変態?」と質問を投げかけた。

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 もともと埼玉県に住んでいた夜羽氏だが、20歳をすぎてOLをしていた際に池袋に住み始めたそう。ある日池袋西口のバス停の前で、高齢者の女性が大型犬とまぐわっている衝撃の光景を目にしたという。

 それを見た夜羽氏は「あ、変態だ」と思ったことを明かすと、スタジオでVTRを観ていた竹山も「いや、変態ですよ! マジで?」と驚きつつコメント。「それが馴染んでいるの、その場所に」と続けた夜羽氏は「いまはあり得ない」とフォローしつつも、昔はその場所でのその光景は「普通」に見えたと振り返った。

 池袋について「戦前の空間と最先端の空間が織りなしているギャップがいい」と語った夜羽氏は、自身の人生についても語ってくれた。

 銀行員だった夜羽氏は、当時クラブで「牛の頭」を被って舞踏をしていた男性(のちの夫)と出会ったそう。もともと美術系が好きだったという夜羽氏は、まずは彼のチラシのデザインを手伝うところからはじめ、銀行を辞め、徐々に自身も表現の世界に入っていったそう。

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 古関が「ご自分の人生を振り返ってみてどう思う?」と質問を投げかけると、夜羽氏は「楽しいことになぜか巡り会えて、ここまできた」と回答。つらいことにも遭遇してきたと話しながらも「もう辞めなきゃいけない歳だなと思いながらも、いまに至るまでこういう世界に関わっているということは、出会いがそういう(SMの)世界に導かれているのかな」とみずからの人生を回顧した。

 現在でも劇場の楽屋に足を運んでおり、「若い子たちのステージも観られるし『お姉さん、お姉さん』って言ってくれる。普通のおばあちゃんだったらありえないと思う」「環境と巡り合えて来たのが楽しかった」と充実している人生だと語った。

 古関が「異質なものを受け入れて楽しむ才能がすごい」と賛辞を贈ると、夜羽氏は「変態こそ人生の旨味」と、誰でも持っているという自分の変態度を楽しむべきだとして「変態に乾杯だね」と話を締めくくった。

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