自民党提言の“Web3”に橋下徹氏「野球を知らない人が“大谷さんの球を打つぞ”と打席に入るようなもの」
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 自民党が提言する「Web3.0」について、10日のABEMANewsBAR橋下』では橋下徹氏と米・マイクロソフトでアイデンティティ規格アーキテクトとして活躍する安田クリスチーナ氏が議論を交わした。

【映像】橋下徹×安田クリスチーナが議論 “自民党が提言するWeb3.0どう思う?”

 「セキュリティに強いNFT(非代替性トークン)技術等をはじめとするブロックチェーン技術を活用し、次世代インターネット『Web3.0』に対応した新しいデジタル経済圏を確立するため、人材育成も含めた環境を整備し、国際社会でも主導的に推進する」としている自民党。

 橋下氏は「ハンコはなくなってきたけど、紙がまだ。僕がやってる弁護士業務はまったくITが進んでない」とした上で、「可能性というところで取り組むのは否定しないし、やればいいと思う。でもね、と。野球のボールを握ったことのない人が、“大谷(翔平)さんの球を打つぞ”とバッターボックスに入るようなもの。まだボールすら握れてないのに、いきなりWeb3.0に突入していくのはどうなのか」と投げかける。

 安田氏は「思っていることを言われた(笑)。注目すべき分野だし、ポテンシャルはあると思う。ただ、日本政府が規制をかけていたり、キャッチーだからという理由で前に押している部分もある。日本の中小企業は、もっと簡単なクラウド化や、ロボットプロセスオートメーション(RPA)でタブレットを入れたり、エクセルのマクロを入れたりするだけで変わる部分は大きいのに、そこを手伝わなくてどうするんだと。その方が日本の経済力は上がると個人的に思う」との見方を示した。

 また、「エストニアの仕組みがよくできているのは日本でも知られているが、『X-Road』という仕組みを作った人に話を聞いたら、それをアップデートする予算を取るのに苦労したと。彼らは何をしたかというと、この仕組みを入れたことで行政の待ち時間が減った、GDPがこれぐらい増えた、きちんとできている、ということを証明した。すると、議会は“ならアップデートしてください”と。そういうことをやった方がいいと思う」と指摘。

 橋下氏が「日本社会はどこが一番弱点で、ここを変えると物事が動いていくというのはある?」と投げかけると、「日本教育工学会で基調講演をやらせていただいた時、政府の方は3段階あると言っていて、“データってクラウドにあげていいのか?”っていうところから始まると。その第一関門をいかに突破するかが一番なんじゃないか」とした。

 橋下氏は「まずは予算書・決算書を紙でやるっていう法律を変えなさい。1ページもめくらない、大量の紙を全議員が積む、そこを変えてからだと。国会の出席をオンライン化するとか、そういうことをする前に、いきなりWeb3.0とかかっこいい言葉に飛びついちゃう」と話した。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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