将棋の里見香奈女流五冠(30)が挑む棋士編入試験第2局が9月22日に行われ、試験官を務める岡部怜央四段(23)と対局を行っている。ABEMAの中継には試験経験者の折田翔吾四段(32)が出演。当時の緊張感を語り、視聴者からは「こちらまでドキドキ」「空気感伝わる」とコメントが寄せられた。
編入試験は2005年に特例として実施され、瀬川晶司六段(52)が合格。翌2006年に制度化された。本試験の過去の受験者は2人で、今泉健司五段(49)と折田四段の両名が合格を果たしている。
折田四段は、2019年8月に直近公式戦成績を10勝2敗として同試験受験資格を獲得。日本将棋連盟の規定では「現在のプロ公式戦において、最も良いところから見て10勝以上、なおかつ6割5分以上の成績を収めたアマチュア・女流棋士の希望者」と定められている。折田四段は2018年8月から1年をかけて勝星を積み上げており、「アマチュアにとっては次の公式戦がいつかわからないので、受験できると決まった時はすごくホッとしました」と振り返った。
2019年11月から行われた試験五番勝負では黒田尭之四段、出口若武四段、山本博四段、タイトル挑戦中だった本田奎五段、池永天志四段と対局が組まれた(いずれも段位は当時)。第2局を落としたものの、3勝1敗で合格を果たした。「対局室には今までに経験したことのないくらい報道陣がいて、やはり緊張しました。里見さんは女流タイトル戦など、大勝負をたくさん経験されているので私とは全然違う。その辺は大丈夫だと思います」と太鼓判を押していた。
当時の緊張が蘇ったような折田四段の語り口に、視聴者からは「受験希望者はアマでは無敵でないといけないってこと」「プロに勝たないとだしな」「アマは資格取るのが大変」「道があるだけ良いとも言える」「こちらまでドキドキ」「空気感伝わる」と多くのコメントが上がっていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)