9月24日（土）に映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』の公開記念舞台挨拶が都内で行われ、主演の香取慎吾、岸井ゆきの、監督の市井昌秀、フクロウのマルちゃんらが出席した。
本作は結婚4年目の裕次郎（香取）＆日和（岸井）夫婦の譲れないバトルをコミカルに描いたブラックコメデディ。司会から「今まで言ってこなかったけど、改めて言いたいことは？」と質問が及ぶと、岸井は「前に上映後の舞台挨拶があって、私はフィルムカメラが好きで写真を撮っていたんです。そしたら香取さんから『（俺と一緒に）写真撮ろうって言わないよね？』って話をされて。香取さんには遠慮しちゃって『香取さん写真撮ろうよ』と言えずに他の共演者の方と写真を撮っているところに、わざわざ気を使って言ってくれたというのをさっき聞きました」とエピソードを披露。そして、香取の方を見ながら「上映後のトークショーが終わった後瞬間に『よし、撮りましょう』と言ってくれて、3人で写真を撮ることができたので、本当に言ってくれてありがとうございました」と笑顔を見せた。
この話を受け香取は「ゆきのちゃんのSNSとかを見ていたら色んな現場色んな方と写真を撮っていて、『なんで俺には言ってくれないんだろう？』って」と自分だけ写真に誘ってもらえないことを以前から不思議に思っていたと明かすも、「それをさっき言ってみたら、（岸井は）『写真撮ってください』というのが言いづらかったみたいで。そしたら監督もそうみたいで…」と、監督も岸井と同じ悩みを抱えていたことを知り、大変驚いた様子だった。
市井監督曰く、「3年前に撮ったミュージックビデオで一緒に写真を撮ったんですけど、その写真を（香取に）『アップしていいですか？』と聞いたのが2ヶ月前。すみません」と3年越しにようやく胸の内を話せたとのこと。香取は「『なんでもっともっと（自分と）撮ってくれないんだ？気楽にやってくれないんだ？』と思っていたんですけど、なんかあの…いつの間にかね、気楽にそういうのを言えないような人になっているのはちょっと寂しくて…（笑）」と大物ならでは故の悩みを明かし、会場は笑い声に包まれていた。
文：近藤加奈子
写真：野原誠治
