小腹が空いた時、お手軽価格で満足させてくれるチョコレート菓子。製造元の有楽製菓が取り組んでいるのが、「児童労働」の撤廃だ。
「2022年内にブラックサンダーに使用するカカオ原料を、児童労働撤廃につながる『スマイルカカオ』に切り替えます」(同社HP)
チョコレートの原料となるカカオの多くは、ガーナやコートジボワールなど西アフリカ諸国で栽培されている。しかし、農園では多くの子どもたちが学校にも行かず、過酷な状況で労働させられていることが問題視されている。
2019年に児童労働の問題を認識した有楽製菓は、それまでに使っていたカカオ原料はほぼ児童が関わっていると推察。「子どもの笑顔を生むお菓子が、子どもの笑顔を搾取した原料から作られている」として、児童労働に配慮した原料への切り替えを検討し、翌年から取り組みを実施してきた。
そして、「ブラックサンダー」については今月15日生産分から全て切り替えが完了。2025年までに全商品の切り替えを目標にしているという(現状は88%)。
この取り組みについて、児童労働の撤廃に取り組んでいるNPO法人「ACE」ソーシャルビジネス推進チーフの佐藤有希子氏は、「非常に真摯に向き合われている企業。2025年までの目標に対して、2022年9月に原料を切り替えた。しかも30円のまま据え置きというのは、スピード感と企業努力が見られる。消費者にとってわかりやすい取り組みなのも評価できる点だ」と話す。
「ブラックサンダー」のパッケージの裏には、「スマイルカカオプロジェクト」のマークと特設サイトのQRコードがプリントされている。佐藤氏は「『ブラックサンダー』にもプリントされているが、フェアトレードの認証マークがあるので、商品を取った時に見てみてほしい」と呼びかけた。(『ABEMA Prime』より)
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