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 超刺激的ループ型ホラー映画『カラダ探し』が10月14日(金)から全国公開される。同作品は、小説投稿サイト「エブリスタ」で人気No.1の携帯小説として話題となり、2014年には「少年ジャンプ+」(集英社)にて、村瀬克俊氏による漫画版が連載され、同サービスで累計閲覧数1億回を初めて突破した人気作品の実写版だ。メガホンをとったのは『海猿』シリーズや『暗殺教室』シリーズで知られる羽住英一郎監督。主人公の森崎明日香を橋本環奈が演じるほか、眞栄田郷敦山本舞香神尾楓珠醍醐虎汰朗横田真悠など、注目の若手人気俳優が起用され、公開前から世間をにぎわせている。

 クラスの人気者だが心の隅で孤独を感じている伊勢高広を演じる眞栄田郷敦と、強気な性格だが、恋人に不安を持つ柊留美子扮する山本舞香にインタビューを実施。作品に対する思い、撮影中のメンバーの仲良しエピソードなどをたっぷり語ってもらった。

【映像】橋本環奈、眞栄田郷敦&山本舞香らとの『カラダ探し』オフショットを公開

眞栄田郷敦、初ホラーの現場は「羽住監督にぶつかっていった感覚」

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――本日はよろしくお願いいたします。まずは本作のオファーを受けたときのご感想から教えてください。

眞栄田郷敦(以下、眞栄田):ホラーが初挑戦だったので、どうなるのかすごく楽しみでした。あとはキャラクターの個性がしっかり描かれていて人間味をすごく感じたので、やりがいがありそうだなと思いました。

山本舞香(以下、山本):私は6年ぶりに羽住監督とご一緒できるというのがとてもうれしかったです。台本を読んだときには、ホラー映画だけど、6人の高校生の青春も描かれていて、早く撮影に入りたいなとワクワクしていました。

――羽住監督にお久しぶりにお会いしていかがでしたか。

山本:白髪が増えていました(笑)。以前は、もうちょっと髪の毛が黒かったんですが、ずっとこのまま元気でいてほしいなって思いました。でも作品に対してのスタイルは変わらなくて、そばで見守ってくれていたという印象です。

眞栄田:ずっと現場にいましたもんね。

山本:モニター横にずっといてくれて。監督の頭の中では、恐らく完成形ができているんですが、見守りながら私たちが出した色をうまく組み合わせてくれるというのが羽住監督の魅力だなって、この年齢でご一緒して改めて感じました。

――眞栄田さんは羽住監督の作品を機に役者を目指そうと思ったとコメントで出されていますよね。

眞栄田:羽住監督の作品に大きな影響を受けました。この映画は企画がスタートしたのが6年前で、そのときは僕はまだ高校生で、役者を目指すなんて思っていませんでした。でも、いろんなタイミングが重なって今回出演できたことはすごい縁ですし、感慨深いです。羽住監督にぶつかっていった感覚です。自分の意見を伝えながら、たくさんディスカッションできたことはとてもいい経験になりました。

山本舞香、眞栄田郷敦は仲良くなると「めっちゃ可愛くて明るい」

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――プロデューサーから「お二人とも役柄そのもの」とのコメントがありましたが、お2人はご自身の役に付いてどう思われましたか。

山本:郷敦はハマり役だよね。

眞栄田:いや、全然似てないですけど(笑)。そう言っていただけるのはありがたいです。高広は、人気者でスポーツが出来て、モテそうな感じですよね。僕は、カッコよさみたいなものを出すのが苦手なのでチャレンジではありました。

山本:私は、『カラダ探し』の情報解禁をしたときから「留美子って山本舞香っぽいよね」という声がけっこうあったんですよ。ヤンチャな感じとか明るいところとか、よくしゃべるところとか。自分でも似てるって感じましたし、ほかに誰がやるんだろうって思っています。

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――お互いについて共演しての印象はいかがですか。

眞栄田:留美子のように一匹狼的なところとか気が強いところがあるのかなと思っていましたが…、すごく優しいです。

山本:優しいですよ(笑)。

眞栄田:一人一人のことをすごく見ていて、みんなのことを気にして声をかけていましたね。僕は、人見知りなので助かりました。さらっと声をかけてくれて有難かったです。

山本:マネージャーを通して人見知りだというのは聞いていて、笑わない子という第一印象でした。でも、仲良くなったほうが芝居もやりやすいと思いましたし、作品自体も友情が描かれているので、どうやって距離を縮めようかなと探っていました。それで、ブランコ乗ろうって誘って、珠や虎汰も一緒に乗ってとても楽しかった記憶があります。人見知りだけど、ちょっと話しかけたらすごいニコニコ答えてくれて、めっちゃ可愛い子なんだとわかりました。夜の撮影でテンションが上がって、カメラが回ってない所ではみんなでなぞなぞをやったりして盛り上がったんですが、いつの間にか郷敦が回してくれていて。仲良くなったらすごく明るかったです。

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――夜の校舎でなぞなぞとは、まさに青春ですね。作品でも、ホラーと爽やかな青春の場面が描かれています。ホラーシーン、青春シーンでそれぞれ印象的だったことを教えてください。

山本:ホラーシーンは、撮ってるときはめっちゃ楽しかったのですが、完成作を見たときに、音と挿入歌が入って、テンポが早くて、うわ、こわって思いました。青春の場面も楽しかったですね。海のシーンでは、郷敦が虎汰をバーンって押してびっしょびっしょになったりして。羽住さんも喜んでいましたね。撮影はずっと楽しくて、スクリーンからみんなの仲のよさが伝わると思います。

眞栄田:完成したものを見た感想ですが、冒頭のホラー部分を見たときに、小さいころに映画館に行ってワクワクしていた自分を思い出しました。なんだか懐かしかったですね。青春シーンは、誰が見てもいいなって思うんじゃないかな。好きなシーンは、女性三人がパフェを食べていて「そんなに食べたら太っちゃうよ」「関係ないじゃん。明日また戻るんだから」というような台詞があって。カラダ探しというものを逆手にとって楽しんでいるような部分が好きです。

「スッキリした気持ちになれる作品」眞栄田郷敦&山本舞香が語る見どころ

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――撮影と完成作品にはギャップはありましたか。

眞栄田:赤い人は、本当は可愛い女の子なのに、画面で見ると怖かったですね。CGが多いので、現場での演技は想像力が必要になります。想像しながら演じていましたが、完成作品は想像していた以上に迫力満点でした。

山本:楓珠が死ぬシーンで、グリーンのタイツを履いていたんですよ。空き時間なったら、楓珠が全身タイツを履いてみんなを笑わせたりしていて。虎汰も死に顔とか、シュール過ぎて面白かったですね。完成したものでは残酷なシーンになっていて、撮影の時と比べたらかなりギャップがありました。

――撮影シーンを想像しながら見ても面白いかもしれませんね。最後に、これから作品を観る方へ映画の見どころ、メッセージをお願いします。

山本:Jホラーの『呪怨』や『リング』とは違って、現実とはちょっとかけ離れているような怖さがあります。観た後にトイレに行けなくなるとかの怖さじゃなくて、逆にスッキリした気持ちになれる作品です。1人1人が違うキャラクターで、全員がフィーチャーされているので、共感を持てるキャラを探しても面白いと思います。

眞栄田:ホラーのシーンで怖がったと思ったら、絶妙なタイミングで爽やかな青春が描かれます。高校生ならではのちょっとしたモヤモヤもあって、すごくリアルだと思いました。一人一人の悩みや、それが解決する部分でもきっと感情移入できると思います。ぜひ、映画館で楽しんでほしいです。

――ありがとうございます! 公開を楽しみにしています!

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取材・文:氏家裕子

写真:You Ishii

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橋本環奈 主演映画「カラダ探し」残念な!?オフショット
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