1日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、中国共産党によるウイグル人監視のためのAIシステムが紹介される場面があった。
この日は中国によるウイグル弾圧の現状に関して特集。世界ウイグル会議総裁などをゲストに招き、話を聞いた。
番組の冒頭で竹山は中国共産党が配備した、AIによるウイグル人大規模監視システム「一体化統合作戦プラットフォーム」通称「IJOP」の存在について紹介した。
竹山自身も今回初めて知ったという同システムだが、これによって罪を犯していないたくさんの人々が強制収容所に送られているそう。監視カメラや映像、携帯電話の中身など、あらゆる個人情報を監視して、AIが「危険分子」と判定すると強制収容所に送りになるという。
同システムに疑問を投げかける竹山は、AIによって強制収容所に入ることになったウイグル人を次々と紹介。「一体化推薦人物」と、AIによって危険分子と判定された15歳女性や、19歳女性、20歳女性、17歳男性といった若い人々はもちろん、61歳女性、70歳男性といった年齢の高い人たちも収容所送りにされていた。
竹山は「まだまだたくさんいます」と、スタジオの壁に写真が貼られた人物たちも同様の状況にあると説明。「これが全部じゃありません、これが一部」と、多くの人がAIの判定によって収容されているのだと語った。
「意味がわからないですよね?」と視聴者に問いかけた竹山は「何かしたわけじゃないんです。たとえば電話をすると全部盗聴されていますから、何か1つの『単語』を言ったとか。ただそれだけでAIで勝手に引っ掛かって『この人危険人物です』となって当局が来て逮捕する」と、会話のなかに出た言葉だけでAIが強制的に判断しているのだと解説した。
「正しいか正しくないのか、どういった意味合いで使ったのかを抜きにして、ただその単語が出てきた。なかには『ヒゲをはやしていたから』という(理由で収監された)人もいるそうです」と、竹山は理不尽な状況について語った。