NHK党の浜田聡参院議員は5日、同党のガーシー参院議員について「今国会では帰国および登院の意思はないことを改めて確認した」とする文書を自民党・石井準一参院議院運営委員長に手渡した。
過去に詐欺疑惑が出ているガーシー議員は、現在アラブ首長国連邦(UAE)に滞在中で、国会に一度も姿を見せていない。すでに3日から臨時国会が始まり、議員らが国会に集結している中、議院運営委員会はどのように対応するのだろうか。
現場を取材するテレビ朝日・政治部の相沢祐樹記者は、こう語る。
「NHK党の浜田聡参院議員は『ガーシー議員は今国会での帰国・登院の意志はないが、来年以降での帰国・登院の可能性はあると示唆していると確認した』と回答しています。オンライン国会が現状では認められていないため、海外に滞在しながら国会議員としての責務を果たすことは現在のルールでは難しく、召集日から7日以内に召集に応じない場合は参議院議長が懲罰委員会にかける可能性があります」
相沢記者によると、懲罰は4段階あるという。
「1つ目は公開議場における戒告です。その次に、陳謝、一定期間の登院停止、そして最後は除名となり議員バッジを外されます。参議院では、過去に召集に応じない議員が懲罰を受けた例ありません。ガーシー議員のようなケースは、まさに異例中の異例と言えます」
国民からも「ガーシー議員は国会議員の仕事をしてないのではないか」と批判の声があがる中、立花党首はどのような見方を示しているのか。
「NHK党の立花党首は『除名という動きにならない』としています。仮に除名になった場合は、憲法58条の「院内の秩序を乱した議員」に当たらないとして、最高裁まで争う考えで、徹底抗戦の姿勢です」