「EXILE」「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の関口メンディーが覆面レスラーに変身!?熱血に憧れる平凡教師が身分を偽ってプロレスのリングで奮闘するABEMAオリジナルドラマ『覆面D』。大地大輔先生（関口）のワケアリ教え子に扮した若手俳優陣の水沢林太郎、秋田汐梨、曽田陵介、紺野彩夏が、本職も目を丸くするメンディー先生のプロレスラーぶりから自分たちのヒーローまで、ざっくばらんに語り合ってくれた。
とある事件をきっかけに教育困難校に赴任してきた大地大輔（関口）が、ヘビーな現実に直面する生徒たちや自分を鼓舞するために、謎のマスクマン・覆面Dとしてリングに立つ。水沢は家族の世話を一手に引き受けるヤングケアラー生徒・武藤、秋田は望まぬ妊娠に苦悩する生徒・岡田、曽田は受け子バイトに手を染めてしまう生徒・鶴田、紺野は家系を助けるためにキャバクラで働く生徒・小橋を演じる。
ワケアリ生徒役の中で実年齢最年長24歳の曽田は「この歳でも制服には違和感がない。自分もまだまだいけると思った」と高校生役に手応えを得ているが、10代の水沢や秋田からは早くも「おじさん」呼ばわりされているらしい。しかしそれは曽田がムードメーカーとして愛されている証拠のようで「曽田君のように盛り上げてくれる人がいたので、僕らはそれに乗っかって楽しく撮影ができた」（水沢）、「楽しいけれどメリハリもあるいい現場でした」（秋田）、「みんなで曽田君を『お腹ポニョポニョ君』とイジって盛り上がったりして和気あいあいの撮影でした」（紺野）と重厚なストーリーに反して風通しは抜群だ。
プロレスシーンは代役なしでメンディー自身が挑戦。ドラマの最大の見せ場ともいえそうだ。曽田は「僕の目線の高さくらいのドロップキックを放ったりして…。練習をされていることは事前に聞いてはいましたが、凄い迫力！」と目を丸くして「肉体もまさに『仕上げているなあ！』という感じ。腹筋を触らせてもらいましたが、めちゃめちゃ硬かったです。するとメンディ―さんは僕のお腹を触り返してきて『プニプニじゃん！腹まで浮かれているの!?』と喝を入れてくれました」と鍛え抜かれたメンディーBODYに完敗宣言。
水沢も「初めて生でメンディーさんの体を見たときに『おお～！』と声が出てしまったほどで、メンディーさんが実際にぶつかり合っている姿に感動すら覚えました。本物のプロレスと言っても過言ではないと思うし、撮影に協力してくださったプロレスラーの方々からも『いつでも待っています！』と声をかけられていましたから」と証言。注目すべき部位は背筋といい「『グラップラー刃牙』に出てくる範馬勇次郎のような大きな背中。全体をまんべんなく触らせてもらいましたが、自分と同じ生物とは思えなかった。低反発のクッションのような感触」と衝撃を受けた。
秋田は「覆面Dがメンディーさんであることを忘れてしまうくらい、相手役のプロレスラーの方とも遜色なく本物に見えました。撮影中は疲れた顔も見せず、プロレスラーの方々からのアドバイスも取り入れたりして、ストイックな方だと感動しました」とリスペクト。紺野も「衣装合わせの段階で大技ができるようになったと聞いていたので、かなり前から練習を重ねていたのだと思います。腰の筋肉が素晴らしくて本当に強そう。相手役のプロレスラーの方も『凄い！』と褒めていました。視聴者の皆さんもメンディーさんのプロレスシーンで一番熱くなるはず」とメンディーの闘魂に震えている。
覆面Dこと大輔の行動力と情熱は、冷め切った生徒たちの心に熱をもたらしていく。しらけ切った時代のNEW HEROの誕生だ。
ちなみに水沢が挙げるヒーローは、出演ドラマ『俺の話は長い』で演出を担当した中島悟ディレクター。対俳優として初めてしっかりと向き合ってくれた存在だといい「お前は夢があるのか？夢があるならば絶対に言い続けろ、言い続けないと叶わないぞ」という金言を授けてくれたのだという。
秋田のヒーローは「家族」で「いつも私を支えてくれて、悩みを打ち明ければ毎回的確なアドバイスをくれます。母は現実的に、父はエールをくれて、姉は凄く優しいです」と良きファミリーに感謝する。
曽田のヒーローはルパン三世。「子供の頃に金曜ロードショーで観た『ルパン三世 カリオストロの城』で惚れました。好きなことを好きなだけやる自由さ。とにかく男のロマンが詰まったキャラクターだと思います。スマホの着信音も目覚まし音も『ルパン三世』のテーマ曲です」と相当に憧れているが、曽田にとっての峰不二子は「まだお会いしたことがない」と現在進行形で探し求めている。
そして紺野は、常にキラキラを与えてくれるK-POPのアイドルたちをヒーローだとしている。「メンディーさんもそうですが、素晴らしいエンターテイナーとは、どんなに忙しくても常に笑顔。どんな状況下でも笑顔を絶やさない人って本当に凄い。自分もそうあれたらいいなと尊敬します」。
大地大輔同様に、メンディー本人も若手俳優たちに大きな背中を見せてヒーロー然として、チームの真ん中に力強く立っているのだろう。
取材・文：石井隼人
写真：You Ishii
