13日、紺野彩夏、川津明日香、鶴嶋乃愛が13日から放送するABEMAオリジナルドラマ『覆面D』のプレミア試写会に出席した。
3人とも劇中で高校生役を演じるということで、役作りで準備したことや意識したことについて司会者が質問。主人公・大地大輔(関口メンディー)の赴任先の高校の生徒の1人・小橋アキラを演じた紺野は「私の役はお母さんを助けるためにいろいろバイトをしているんですが、高校生でキャバクラとか危ない仕事をしてしまうんです。でも、お母さんを助けたいって大前提があるから悪気もないというのを監督から最初にお話いただいたので、悪気もないからこそあっけらかんと『そういうことしてるよ』くらいの感じでいけたらなと意識ました」と答えた。
大地が過去に勤めていた高校の生徒・橋本瑞穂役の川津明日香は、撮影で主に絡んだのがメンディーと鶴嶋だったと話し、「乃愛ちゃんとは元々面識があったのですごくやりやすかったです。めちゃくちゃ可愛かったですし(笑)。私たちの撮影は数日間だったのですが、その数日間で仲を縮めるとかはしてないです。最初から関係が構築されていたので」と言って、鶴嶋とアイコンタクト。続けて「メンディーさんはすごく信頼している先生という設定だったのでたくさんコミュニケーションを取るようにしていました」と振り返った。
川津はクラスのリーダー格の生徒からひどいいじめを受け、自殺してしまう難しい役どころを熱演。シリアスなシーンの裏側について話題が及ぶと、「そういう撮影の時はメンディーさんが私の視界に入らないようにしてくれていました。あと乃愛ちゃんともあまり会話はしていなかったです」と回想し、鶴嶋も「あの1話の1番重いシーンとかなんかもう会話できるような状況じゃなかったですよね。みんな下向いているみたいな」と同意。
そんな鶴嶋が劇中で演じた山田恵は、いじめられている橋本を最初は庇っていたものの、そのせいでリーダー格から目をつけられてしまい、結果彼女を追い込んでしまうという役どころ。「やっぱりどんどん自分自身も追い込まれていって、心が蝕まれていくような感覚を演じるたびに覚えました。皆さんもご覧になって苦しくなったシーンもあったと思うんですけど、明日香ちゃんのお芝居が素晴らしかったのもあり、私も(心が)ぎゅーって。本当に気持ちが搾り取られるような感覚だったんですが、視聴者の皆さんにも細かい心の変化をお届けできるように丁寧に演じました」と語った。
紺野も「私はその撮影の時に現場にいなかったんですけど、後から2人の悲しいシーンを見て泣いちゃうんじゃないかってくらい」と感情移入してしまったと告白。鶴嶋は「現場で明日香ちゃんのお芝居を見て『なんて美しい涙なんだろう』って思いつつも『ごめんなさい』って。放送も見たんですけど、すごく心が苦しかった。やるせない気持ちになりました」と撮影時の心境を振り返りながらコメントした。
文:近藤加奈子
写真:野原誠治