健気でひたむきな水沢林太郎の姿に、目と心を奪われる視聴者続出だ。GENARATIONS from EXILE TRIBEの関口メンディーが熱血教師と覆面レスラーを演じるABEMAオリジナルの連続ドラマ『覆面D』(土曜午後10:00)。第2話では、祖父の介護や弟の世話を一手に引き受けるヤングケアラー・武藤(水沢林太郎)の素直さと仲間想いの優しさがフィーチャーされる。
現代の高校生たちが直面している社会問題と、それに向き合い続ける教師を描く、鈴木おさむによる完全オリジナルストーリー。高校教師の大地大輔(関口)は、人生に早くも絶望するワケアリ生徒たちのために、正体を隠しながら覆面レスラーの覆面Dとしてリングに立つ。
自分のために必死になって「巨漢レスラーを投げたら1,000万円」企画に挑戦した大輔の姿に少し心を突き動かされた様子の武藤。大輔の奮闘についつい力が入ってしまったことをクラスメートの前田力(松井利樹)から指摘されると、「そんなことないけど…」と強がりながらも照れたような表情を浮かべる様が可愛らしい。そして言われるがまま前田とLINEを交換するなど素直なところもある。
自分の家庭の問題で精いっぱいのはずなのに、キャバクラで働きだすと言い出した同級生・小橋(紺野彩夏)を我が事ことのように心配。さらに妊娠した生徒・岡田カズ(秋田汐梨)を気にかけてお腹の子の父親を捜す大輔に対して「知らねえよ…」と塩対応かと思いきや、さりげなく父親の名前を教えたりする心根の優しさもある。
そしてリングでハオウと戦う大輔の入団テスト試合に岡田を連れて行き、大輔のパッションを感じさせる。武藤自身も大輔がピンチに陥ると「先生、立って!」と珍しく大きな声を張り上げて熱烈応援だ。
家では弟の食事を作り、祖父の介護も担当。実母は家におらず、実父からはギャンブルの金をせびられる日々。自分の時間など皆無に等しい。それなのに自らの置かれている過酷な状況を顧みず、路頭に迷う友人のために時間を割く。そして大輔のストレートな熱意にも素直に心打たれる。そんな武藤の純真さを等身大で演じる水沢の純朴さも魅力的。自分のことは棚に上げ、人にばかり優しい武藤の未来は果たして…。報われるのか、それとも波乱が待ち受けるのか?