悪役を演じる桜田通の半グレ姿に「通君の悪役カッコいい!」と惚れる女性陣続出だ。関口メンディー(GENARATIONS from EXILE TRIBE)のガチレスラーぶりで話題のABEMAオリジナルの連続ドラマ『覆面D』(土曜午後10時〜)。第3話では生徒たちを地獄に誘い込む半グレのマサが始動。ピュアな生徒たちをチビらせる悪役にも関わらず、そのワルの匂いに視聴者がクラクラしている。
現代の高校生たちが直面している社会問題と、それに向き合い続ける教師を描く、鈴木おさむによる完全オリジナルストーリー。高校教師の大地大輔(関口)は、人生に早くも絶望するワケアリ生徒たちのために、正体を隠しながら覆面レスラーの覆面Dとしてリングに立つ。
未成年であると知りながら、小橋(紺野彩夏)を自身の息のかかったキャバクラで働かせているのが、桜田演じる半グレのマサ。お金に困っている小橋のことを思って実入りのいい場所で働かせているのかと思いきや、すべては店の儲けのため。店で人気が出てきた小橋が、ヤングケアラー・武藤の忠告で店を辞めようとすると、マサは小橋の母親・恵子が経営するスナックに客として現れてな圧力をかける。
またキャバクラ摘発後、難を逃れた小橋に対して電話。「急用がある」と拒もうとする小橋に「俺より大事な用ってあるのかな?」と優しいトーンながらもオラオラ系が見え隠れ。さらに詳細は明かさずに「1時間で5万円」というありえないくらいの報酬を提示し、金のない小橋と曽田(曽田陵介)をまんまと釣りあげ、オレオレ詐欺に加担させるという汚いやり口も平然とやってのける。
激高するわけでもなく、ドスの効いた声で脅すわけでもない。それなのに相手の手足に恐怖という名の紐を固く結びつけ、マリオネットのように自在に操る。この桜田の悪のカリスマぶりに、ビビリながらも惹かれていくアンビバレントな感情に囚われる視聴者続出。ヴィラン・マサはどのように大輔と関わり、波紋を広げていくのか。桜田のマイナスゼロ度の冷たい熱演にも注目だ。