22日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、ウクライナで取材をしたカメラマンが現地で体験した危険な出来事を振り返った。
【動画】取り調べで聞かれた意外な質問(1時間11分30秒頃~)
この日はウクライナの地を訪れて取材を慣行した報道カメラマン・宮嶋茂樹氏をゲストに招き、数々の写真とともに戦地ウクライナの現状について話を聞いた。
竹山が「戦地での取材でスパイと疑われることはないのか?」といった質問を投げかけると、宮嶋氏は「むこうでまともに取材をしていたら、1回はみんなある」と回答。ゼレンスキー大統領の居場所や施設の機能などの情報は秘匿されており、何気なく写真を1枚撮ったことがきっかけで取り調べを受けることがあるという。
宮嶋氏も連行された経験があり、頭に黒い布を被せられた状態で取調室へ移動しておよそ1時間の尋問を受けることに。そこではパスポートの渡航歴、カメラのデータ、さらにスマートフォンの写真もチェックされて次々と質問を受けたそうで、「怖かったですね」と宮嶋氏は当時の心境を振り返った。
また、外出禁止令については「明日の午後7時からは絶対に外に出るな」と、テレビ、ラジオ、館内放送、インターネットなどで告知される徹底ぶりで、その理由について宮嶋氏は「ロシアのスパイの破壊工作とか、スパイが動き回るのを誘い出している」と説明。「この日だけはみんな気が立っているから動くものを見るとみんな撃つんです。だからすぐ近くでライフルの音がけっこうする」と、極限状態だったことを明かした。
「とても外に出る気にはならなかった」と振り返る宮嶋氏に、竹山が「外出禁止令でむやみやたらに出たら、理由なく殺される?」と問いかけると、宮嶋氏は「『出ても玄関まで』って言われました。外の空気を吸いたいと言ったら玄関までと」と、“生死の境界線”について語った。