MC陣もさまざまな感情に襲われたようだ。ABEMAオリジナルシリーズ恋愛番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』がついに最終回を迎えた。
ABEMA TIMESでは放送終了直後に、横澤夏子、飯豊まりえ、滝沢カレンといったMC陣の座談会をセッティング。興奮が冷めぬうちに繰り広げられた、3人による“熱い語り合い”をぜひ楽しんで欲しい。
横澤夏子「最高傑作でしょう」
飯豊: いやぁ、最高傑作が生まれましたね…!
横澤: 本当に…! 今回こそ、最高傑作でしょう。
滝沢: 私、嗚咽しちゃって収録中、変な声が出ちゃいましたもん。
飯豊: 泣くつもりなかったのに、結局スタッフさんからティッシュを貰うっていう(笑)。
横澤: 1回は私たちも「大丈夫です」って断るんだけどね(笑)。今回もすぐに泣いちゃったな。
――具体的にどのシーンが心にきたのでしょうか。
飯豊: やっぱりももはちゃん(高鶴桃羽/19歳/バレリーナ)が「オオカミちゃん」だったのは、度肝を抜かれました。序盤からるいくん(大久保琉唯/18歳/K-1ファイター)への好きな気持ちが漏れていると思っていたから、まさかでした。
▲切ないラストを迎えた2人に号泣(『オオカミちゃんくん』最終回より)
――もしかしたら、実際に「好き」という感情が生まれてしまったかもしれませんが。
飯豊: そうですよね…。本当に切なかった。
横澤: 本当にビックリした。
飯豊: なんかすごく苦しく、つらい結果というか…。言い方は良くないかもしれないですけど、一番回避したかった結果だなって。
横澤: わかる…! 言わんとしてることはわかるよ……!
飯豊: 私は「るいもも」が大好きだったんです。本当にかわいらしい2人だったので、思わず気持ちをツイートしたいくらいでしたけど、MCとしては放送期間中にそういうことは大きな声で言えないじゃないですか(笑)。お似合いの2人で、一緒にいるだけで“ほかには何も要らない”という雰囲気があったから、そこに憧れていました。まさかその2人がこんな結末を迎えるだなんて…。
――ももはさんは以前インタビューした時に「これまで恋をしたことない」と話していました。そういう意味でもドラマティックな結末ですよね。
飯豊: そう…! ももはちゃんの初めての恋を応援していたんです。でもももはちゃんの気持ちは最後まで嘘じゃなさそうでしたし、「オオカミちゃん」という役割を担っただけだったんじゃないかなって。手紙はすごく気持ちが伝わってきたし、そこは良かったです…。でも“なんでこんな結果なんだ”って今は思います……。気持ちのえぐられ方がすごかったから、思わず「最高傑作」って表現したんですけど。
横澤: 毎回、この「オオカミルール」を恨むよね。もちろんそれこそが番組の肝で、だからこそ盛り上がるんですけど。
滝沢「心臓が痛くなるくらい泣きました」
――滝沢さんはどんなポイントで涙したのでしょうか?
滝沢: 私はりおくん(高橋璃央/21歳/モデル・俳優)です。りおくんは結果的に「オオカミくん」だったけれど、常に誰かを支えようとしていて、そんな思いが最後のももはちゃんとのやり取りを経て、繋がったように見えた時に、心臓が痛くなるくらい泣きました。こんな経験は人生で初めてです。
横澤: 心臓が痛くなるくらい泣いてたの? すごすぎる(笑)。
▲最後まで優しい“オオカミくん”だったりお(『オオカミちゃんくん』最終回より)
飯豊: でも、「オオカミ」を担ってる人の気持ちを考えると、本当に心が苦しいです。
横澤: 「オオカミ」の気持ちが深すぎて、私たちが想像できていない気持ちばかりが姿を現すよね。予測ができない感情に襲われるというか。
飯豊: 映像を見ながら、どうしても私は「切ない」とか「悲しい」という言葉を発してしまうけど、それすらも「安易だから言いたくないな」って思っちゃいます。
一同: 笑。
横澤: 言葉にはできない気持ちがありすぎて語彙力を失うっていう。
飯豊: 私、ももはちゃんとりおくんにこのインタビューを読まれたくないですもん。「何がわかるのよ!」って思われてしまいそうで。それくらい3か月間、2人は大変だったと思います。「お疲れさま!」って声を掛けたいです。
飯豊「素敵な人との出会いで自分を変えていくことができる」
――最終回では「オオカミ」の存在が明らかになったほか、2組の告白成立も生まれました。
横澤: そうですね…! 私ははるくん(中村榛/18歳/モデル)の決断にもグッときたな〜。はるくんはにのんちゃん(新音/17歳/女優・モデル)に伊坂幸太郎さんの言葉を借りて自分の気持ちを伝えていたけど、あのシーンはすごいなって。本当に言葉が好きで、本も好きという2人の共通の趣味があるからこそ、あの気持ちの伝え方を選んだと思うし、にのんちゃんもどこかうれしそうに感じました。そういう意味でも、はるくんの決断はすごいなと思います。告白シーンのういちゃん(三原羽衣/20歳/女優・インフルエンサー)もとってもかわいかった!
▲告白成立したはる&うい(『オオカミちゃんくん』最終回より)
滝沢: 「のせなな」(能勢倫/のせりん/19歳/モデル)(新野尾七奈/なな/20歳/モデル)の2人には自分の恋愛と人の恋愛の形は違うんだってことを学びました。私はのせりんくんをオオカミだと予想していたけど、私の勝手な思い込みで“この態度は好きじゃない”とか考えてしまうこと自体が間違っていたんだって。人の数だけ恋愛の数があって、人を想う姿勢って本当にそれぞれ。どこか時代の変化も感じました。
横澤: 話してくれないだけで“冷たい”って思っちゃだめだなっていう。
飯豊: のせりんくんは告白のシーンでも「恋愛をあんまりしてこなかったからちょっと戸惑ってしまっている。けど、ななちゃんのことが好きなので、僕のペースで歩いていきたい」と言っていて。きっと自分の中で「恋愛が苦手だ」と思うことがあったんじゃないかなと想像するけど、環境とか出会う人によって、そういう固定概念も変えることができるんだなって。人の思い込みなんて、実は曖昧で、素敵な人との出会いでどんどん自分を変えていくことができると学ばせてもらいました。
▲告白成立したのせりん&なな(『オオカミちゃんくん』最終回より)
横澤: 本当に。『オオカミ』シリーズは恋愛番組でもあるし、成長物語でもあるよね。3か月間、MCとして見守っていたつもりだったけど、最終回が終わった頃には“ここまで育ってたの!?”っていつもビックリします。それくらい濃密で、すごい瞬間に立ち会ってるんだなって。
横澤「今回を超える史上最高シリーズが生まれるかしら」
飯豊: カレンちゃん、ももはちゃんが「オオカミちゃん」という考察当たってましたね。第10話でももはちゃんが踊っていたのがバレエ作品『白鳥の湖』内で王子様を騙す黒鳥・オディールの舞で、それが「二面性を現している」って。
滝沢: そうなんです。でも考察が当たっても、全然うれしくなかった。当てた先に喜びが待ってないことも、今回初めて知りました。
飯豊: いろんな気持ちを発見してますね(笑)。でも私は「オオカミ」が男女両方にいて本当に良かったなって思いました。最後、りおとももはちゃんがお互いを慰め合って、称え合っていたけれど、いつもは誰かが、孤独にカメラに向かって気持ちを語っていたじゃないですか。だからこそ今回は救いの場面があったのかなって。
滝沢: このシステム本当に良いですよね。ずっとこれが良いと思います!
横澤: あははは(笑)。よろしくお願いします、スタッフさん。
飯豊: 私も男女共に「オオカミ」がいた方がいい気がします。考察は難しくなったけれど、その分見応えがありましたもん。
横澤: 「オオカミくん」と「オオカミちゃん」にとっても、お互いの存在があるという事実が、心をちょっと軽くさせてくれるよね。恋愛も序盤から一気に加速していったし、本当に見応え十分でした。
――ひびきさん(鈴々木響/19歳/モデル・DJ)の脱落というトピックもありました。
横澤: 残念でしたけど、復活しませんでしたね。寂しかったけど、脱落のシステムがあったからこそ、しおりちゃん(加藤栞/17歳/モデル)と良い関係になったのも事実で。より2人の背中を押してくれたというか。
▲絆が深まったひびきとしおり(『オオカミちゃんくん』最終回より)
飯豊: そう思うと脱落も完璧なシステムなのかぁ。
横澤: 改めて、恋愛のスイッチが入るシステムってたくさんあるんだなって思いました。それこそ、脱落システムって「転勤」とか「転校」にあてはめることができるじゃないですか。離れる可能性があるとわかると、やっぱり“気持ちを早く伝えなくちゃ”って思う。システムはシステムなんですけど、日常にもあてはまることなんですよね。
飯豊: そうですね。でも、本当に『オオカミ』シリーズは進化しているから、次はどうなっちゃうんだろう…? きっと良い意味でまた裏切られるんだろうな。
滝沢: 楽しみですよね。
横澤: 今回を超える史上最高のシリーズが生まれるかしら。いつも終わった時、“史上最高”って言ってる気もするから、次のシーズンも楽しみに待っていたいと思います…!
『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』はABEMAにて全話配信中。
テキスト・取材:中山洋平、撮影:藤木裕之
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