半グレとヤングケアラーの悲しすぎる事件が、ついに起こる。GENARATIONS from EXILE TRIBEの関口メンディーが熱血教師と覆面レスラーを演じるABEMAオリジナルの連続ドラマ『覆面D』(土曜午後10時〜)。第5話では、半グレ兄から特殊詐欺の受け子になるよう強要されたヤングケアラー弟がまさかの行動に出る。
【映像】家出した兄が半グレに 特殊詐欺の受け子になるよう強要された弟は…
現代の高校生たちが直面している社会問題と、それに向き合い続ける教師を描く、鈴木おさむによる完全オリジナルストーリー。高校教師の大地大輔(関口)は、人生に早くも絶望するワケアリ生徒たちのために、正体を隠しながら覆面レスラー・覆面Dとしてリングに立つ。
鶴田(曽田陵介)と小橋(紺野彩夏)を救うために、半グレ・マサ(桜田通)から一方的な暴行を受けた大輔は、肋骨骨折という満身創痍の体で試合に出場する。そしてあえなく敗退。団体副社長の信子(酒井若菜)からは「お客さんを裏切った!」と断罪され、クビを宣言されてしまう。
試合を見守っていたヤングケアラーの武藤(水沢林太郎)は、ことの真相を鶴田と小橋から初めて聞かされ、衝撃を受ける。2人に詐欺仕事を斡旋するのみならず、大輔に大怪我を負わせた張本人こそ、生活の苦しさから逃れるために家出をした実の兄・マサだったからだ。
早速半グレ事務所を訪れた武藤は「俺の友達と先生に何してくれてんだよ!」と激高。しかしマサはそんな弟の腹を殴りつけ、嘲笑いながら「死ぬべきだ」と家族を罵倒。大輔に関しても「バカだなあいつ!」と吐き捨てる。「力と金があれば自由になれる」と完全なるクズと化した兄に、武藤は「弱者から騙し取った金で手に入れたのは自由なのか?俺はそうは思わない!」と訴えかける。
もちろんマサは聞く耳を持たず、挙句の果てには「二人を自由にしてください!」と土下座してまで訴える武藤に「ダメ!人手不足なんよ~」と軽く受け流し、武藤の「警察に全部言う」という言葉には「二人(鶴田と小橋)とも共犯!捕まる!この歳で人生終わる!」と脅しをかけてくる。
それでも食い下がる武藤に、マサはある提案をする。それは鶴田や小橋の代わりに武藤がマサの仕事を手伝うということ。友情を選んだ武藤は「俺がやる」とマサの提案を受け入れることに。マサから「たとえ弟でも嘘をついたら殺す」と言われた武藤は、指定通りにオレオレ詐欺の現場に行く。…のかと思いきや、そのまま通り過ぎて工務店で何やら買い物をする。
半グレ事務所に戻ってきた武藤にマサは「持ってきた金を出せ」と命令するが、武藤のポケットから出てきたのは、工務店で買ったナイフ。武藤は「兄貴ごめん。もうこうするしかない」と刃先をマサに向けるが、喧嘩のプロであるマサは力で制圧。武藤はあえなく返り討ちにあってしまう。
すると次の瞬間「待てー!」。その声の主は鶴田らから連絡を受けて駆け付けた大輔だった。
「僕の生徒をあんたの人生に巻き込むな!地獄に行くなら一人で行けよ!」。その言葉にブチギレたマサは「今度はルールなしでぶっ殺すよ」と大輔に死刑宣告。大輔と武藤を半グレ集団でとり囲む。
その絶体絶命を救ったのは、大輔にクビを宣告した信子だった。レスラー集団を引き連れて大輔の助太刀にやってきたのだ。ビビったマサたちは撤退。命がけで生徒を守ろうとする大輔の姿を目の当たりにした小橋と鶴田は「先生は命をかけて俺たちを守って戦ってくれている」「私たちの戦い方は自分の罪を認めること。もう逃げない」と自首を決意するのだった。
大輔の登場でギリギリのところで闇落ちせずに済んだ武藤。しかしそう簡単に手を引くマサではないだろう。武藤はもちろんのこと、大輔に対して狡猾な反撃を仕掛けてくるのは想像に難くない。教え子たちの命と未来を大輔は守り切ることができるのか?次回第6話にも期待だ。