18日の午後8時20分ごろ、東京・町田市でバスが住宅に突っ込み、乗客ら8人がけがをする事故が起きた。運転手は「貧血を起こした感じで記憶がなくなった」「突っ込んで目が覚めた」「当日体調の悪化はなく、持病もない」と話しており、警視庁は詳しい事故の原因を調べている。
現場は、小田急線・鶴川駅から北に約1.3キロの「平和台北」というバス停付近の住宅街。路線バスは鶴川駅から事故があった地点を折り返すように戻る約3キロの短い経路だ。
事故直後の様子について近隣住民は、「(当時)2階の部屋にいて、「ドン!ドン!」と衝撃音が2回。爆弾が落ちたのかなっていうぐらいで、揺れもあった。バス停に立っていた人がバーッと歩き始めたので、『あれ?』と思って下りたら、バスが突き当たりに刺さっていた。駆け寄ったら運転手が運転席から出てくるところで、頭から血が出ていた。何が起きているかわかっていないようで、千鳥足でフラフラしていたので『中扉を開けろ!』ってガラスを叩いて指示したが、慌てちゃってこっちを見ない。中にいた小学生の子ども2人は介抱され始めたら泣いちゃって、座ってる人は顔面血だらけ、他の人も放心状態だった」と話す。
今年に入って相次ぐバスの事故。バス運転手YouTuberのセキツバさんは「全体的に人出不足だ」と指摘する。
「運転手の労働環境も大変になってきている。仕事量が多くなり、体調やメンタル面が崩れてしまうバス運転手さんもいるのではないか。僕も実際に朝から晩までやったことがあって、ひどいものだと朝5時半出勤で終わりが22時。8年前くらいには(パニック障害に)なったことがある。その時は高速バスの運転中で、高速道路を降りるところで過呼吸になった。今まで健康だったのに急になった。仕事が大変だったり睡眠不足だったり、いろいろな要因が重なって、突然誰でも(発作が)起きる可能性があるようだ」
では、運転手に何かトラブルがあった場合、乗客にできる対処方法はあるのか。
「ドライバー異常時対応システム『EDSS』。運転席から前面の横にボタンがあって、そこを押すとバスが自動停止する。最近のバスにはほとんどついているので、もっと多くの人にこのEDSSの認知度が上がったらいいなと思う。大事だ」
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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