辛坊治郎氏「国境線の離島からどんどん人がいなくなっている」「政府は中国に囚われている日本人を助けに行けよと」 橋下徹氏と国防を議論
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 相次ぐ北朝鮮のミサイル発射、また3年ぶりに対面で行われた日中首脳会談について、19日の『NewsBAR橋下』では橋下徹氏と辛坊治郎氏が「日本の国防」について議論を交わした。

【映像】辛坊治郎氏「本当腹が立つ。政府は中国に囚われている5人を助けに行けよ」

 北朝鮮が18日に発射したICBM(大陸間弾道ミサイル)は、北海道西側の日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下。ミサイルは約1時間にわたって飛び続け、浜田防衛大臣は「アメリカ全土が射程になりうる」と指摘した。一方、17日には対面では3年ぶりとなる日中首脳会談が行われ、中国メディアによると、習近平国家主席は台湾問題に関連し「どのような名目でも中国の内政に干渉することは受け入れない」と強調した。

 橋下氏はまず北朝鮮のミサイル発射について、「いきなり日本を攻撃することはないのに、この話になると日本の政治家はいきり立つ。それよりも僕は中国のミサイルのほうがよっぽど怖い。防衛力の強化は必要だと思うけれども、北朝鮮の脅威を前面に出すような話ではないと思う」と指摘。

辛坊治郎氏「国境線の離島からどんどん人がいなくなっている」「政府は中国に囚われている日本人を助けに行けよと」 橋下徹氏と国防を議論
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 一方、辛坊氏は「日本で国防費を倍にしろ、敵基地攻撃能力だと盛り上がっているが、本気で安全保障を考えているのかと言いたい」と苦言を呈する。

 「YouTubeの『辛坊の旅』というチャンネルで、太平洋横断から帰ってきてから、日本の有人島をぜんぶ回るというプロジェクトをやっている。有人島はざっと400あるが、確定しない。なぜかというと、“去年までは人がいた”という島が山ほどあって、どんどん人がいなくなっているからだ。日本の安全保障上、今一番大切なのは人口を減らさずに経済発展させること。しかし、国を守るべき人がいなくなるという事態が地方ではシャレじゃない。国境線の離島からどんどん人がいなくなっていくと、侵略する側も心理的抵抗が下がる。尖閣は典型で、昔みたいに産業があって日本人がいっぱい住んでいれば主張しにくいが、無人島だと『俺のものだ』と言う人が現れる。とにかくこれ以上地方から人を減らしてはダメ」

 これに橋下氏は「国を守ると言ったときに『領土・領空・領海を守る』と言う政治家が多い。でも、僕は『人を守れない国防なんて国防じゃないだろう』と思う。国民を守らないと」との見方を示す。

 辛坊氏は、「中国に囚われている日本人が少なくとも5人はいる。7年前、旅行している学者や、それこそ温泉探査のために向こうの自治体に呼ばれて行った人らをスパイ容疑で捕まえた。中国の裁判は公開法廷ではなく、弁護もない。この間、懲役8年の刑期を満了して出てきた人がいたが、中には獄中死する人もいる。日本政府はまずこの5人を助けに行けよと。首脳同士で話をしているのに、一言もそれについて(触れない)。北朝鮮の拉致も、中国で捕まっている人たちも、アメリカなら少なくとも、“特殊部隊を送り込んで取り返す”というプランニングを水面下でするだろう。敵基地攻撃能力の前に囚われている日本人を助けに行くべきだ」と強く訴えた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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