朝ドラ出演をきかっけにブレイクし、ドラマにひっぱりだこのシンガーソングライターで俳優・松下洸平(35)にABEMAエンタメが独自インタビューを実施。人気俳優との交流秘話、ファースト写真集『体温』のこだわりを明かした。
ーー写真集発売が決まった時の心境は?
「僕自身があんまり写真集というものに対して、身近な感情がなかったので、あっそうか写真集ってあるな、確かにみなさん出されているな、と思って。初めて自分が写真集を出すってことを想像したんですよね。ただただ僕の表情がたくさん載っているだけの本ではなくて、もっとこう作品作りとして今回撮影できるんじゃないかなと思ってすごくワクワクしたのを覚えています」
10月27日に発売しその後、重版されたファースト写真集『体温』。テーマは「旅先での出会い、そして再会」。沖縄県竹富島と石垣島、そして東京を旅する松下の無邪気な笑顔や、4カ月にわたるトレーニングで磨き上げた色気を感じさせる肉体美を詰め込んだ1冊になっている。写真集のタイトルになっている『体温』には松下のある想いが込められているそうだ。
ーー撮影中にまだタイトルが決まってなかった?
「旅をしていく中で一番近くに感じられる体温という言葉が一番しっくりきたし、写真集をご覧になって頂いた方がほっとするような、少し体温が上がるような、そして僕自身の体温が伝わるような、そういった意味合いも込められているので。とても万能な言葉だったんだなと思いました」
松下が芝居の世界に足を踏み入れたのは、2009年、22歳の時。AAAの西島隆弘(36)主演のミュージカルへの出演がきっかけだった。
ーーどうやって芝居の世界に?
「音楽でデビューして1年くらい経って、なかなか思うように結果が出なかった時に、ミュージカルのオーディションの話をいただいたんですよね。役者になるつもりは全然なかったんです。ただ、音楽が思うようにいかなかったので、何か別の何か楽しそうなものがあれば食いついていきたいなと思っていたのですごく運が良かったですね」
ーー初ミュージカルは楽しかったですか?
「めっちゃくちゃ楽しかったんですよ。難しさも…なんていうんでしょう。上手さを求められなかったことが、とてもありがたかったなと思っていて、何も知らない強さがあったんですよね。だから伸び伸びやらせて頂きましたし、芝居ができなくて怒られる時もありましたけれど、こんな楽しい世界がまだあったんだと思って。これは続けないわけにはいかないな、と思って続けたのがきっかけでしたね」
その後も舞台やドラマなどで活躍。2019年に、NHK連続テレビ小説『スカーレット』で主演の戸田恵梨香(34)の夫役を務め、脚光を浴びた。
ーー舞台以外でのターニングポイントは?
「やっぱり節目節目に何かこう自分を大きく成長させてくれる作品というのがあって、大きな作品でいうと『スカーレット』とか、あとは去年出させて頂いた『最愛』という作品も多くの方に届いたんだなって思いますし、だから出会いに恵まれるんですよね。それは映像作品だけじゃなくて、これまでの10年間の舞台人生においても本当に素晴らしい方々との出会いと、出会える運はあったんだなと思います」
ーー俳優業の大変なことは?
「与えられた時間、使える時間をどれだけお芝居のことで使えるか、というペース配分がすごく難しいお仕事だなと思います。100点あげることはできないですけど、今できる精一杯をやったと胸を張って家に帰りたい思いがあるので、そことの闘いかもしれないです」
2021年公開の映画『燃えよ剣』で俳優の鈴木亮平(39)と共演した松下。『朝ドラ』に出演していた鈴木に相談したいと思い独特な方法で近づいたという。
ーープライベートで鈴木さんとどんなお付き合いを?
「ちょうど朝ドラのオーディションに受かって旦那さん役で決まりました、ってほぼほぼ決まりみたいなところで『燃えよ剣』という映画の撮影だったんです。ことあるごとに撮影中、亮平さんのうしろにくっついて必要以上にあいさつして『とにかく2人で1回ご飯に行きたい』ということを結構何度も言って。たぶん亮平さんからしたら『何でこいつはこんなに俺を誘ってくるんだろう』と思ってたと思うんですよ。でも、何とか無理言って2人で京都でご飯を食べた時に、実はこうこうこうで…(と説明し)『じゃあ応援するよ』って言っていただいて、そこからずっといろんなことを相談させていただいています」
現在、TBS系日曜劇場『アトムの童』に出演中の松下。共演中のベテラン俳優・風間杜夫(73)の姿に役者として感銘を受けているそうだ。
ーー鈴木さんの他に憧れている、目標にしている俳優さんは?
「ドラマで風間杜夫さんとご一緒させていただいているんですけれど、風間さんは今『アトムの童』をやりながら舞台をやられているんですよ。誰よりも忙しいのは風間さんなんですよね。時々撮影で押してちょっと遅い時間になったりしますし、夜の11時12時になったりすることもあるんですけれど、『明日俺2回公演なんだよ』っておっしゃりながらも、現場で素敵なお芝居を見せてくださるから、うかつに疲れたなんか言えないと思いながら、自分が40年後、50年後にまだお芝居をやれているかどうかとかってことを考えて。70代80代でも第一線で活躍なさっている俳優さんたちの背中を見ていると、自分ももちろんそうなりたいなと思う反面、果たして自分がそれができるのかなって考えたりします」
数々の役を演じてきた松下が今後、挑戦したい役柄について明かした。
ーー今後挑戦してみたいことは?
「ひげありの役って僕人生で一度もないんですよね。なかなか年相応の役があまりなくてわりと自分実年齢よりも下の役が多かったりするので。そろそろお願いします」
(『ABEMA NEWS』より)
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