“増税”賛成派の堀江貴文「日本はスパイ監視に弱い」防衛費、5年で総額40兆円超に? 使い道を議論
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 実業家の堀江貴文氏のツイートに今、注目が集まっている。

【映像】「俺は増税賛成」堀江貴文氏のツイートまとめ(画像あり)

「一番取り立てやすい税なのは間違いないやん。俺は消費税増税賛成派」
「別に中国に多少侵略される不安を感じても防衛費増額しなくてもいいというのならば、別に増税しなくていいわけだ。消費税を上げるな、富裕層が負担しろ、移民が嫌だとか、みんなワガママすぎるんだよな」(堀江貴文氏のTwitterより)

 堀江氏のこのツイートに「金があるから平気でそんなこと言えるんだよ」「増税反対っていうより使い道が不透明すぎ」「その前にまず歳出を削減できないの?」といった声が相次いでいる。

 物価が上昇し、減税を望む声もある一方、政府は来年度から5年間の防衛費の総額について、40兆円以上の大幅増額の方針で調整を進めている(※11月27日の読売新聞より)。一体、財源をどのように確保し、何に使っていくべきなのか。ニュース番組「ABEMA Prime」では、堀江氏と共に考えた。

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 堀江氏は「税は取り立てやすいところから取られる。今回の話は防衛費を増やして『ずっと増やしたままにしよう』『GDP比2%くらいでいこう』という話なので、恒久的に取り続けられる財源でないとダメだ。しかし、そんな都合のいい財源は少ない。選択肢がない中で一番取り立てやすいのが消費税だ。1回上げたら、みんな忘れる。細かいところで言ったら、たばこ税を増税するなど、いろいろある。『金融資産課税を上げよう』と言っても、これは富裕層が簡単に逃げる。でも、貧乏人は逃げられない」とコメント。

「富裕層は、シンガポールのように金融資産に対する税金や、株取引の税金がない国にみんな行ってしまう。ただ、快適度合いでいったら、日本がいい。みんな『日本に来たい』と思っているのに税金が高いから来ない。普段はシンガポールに住んで税金を納めて、日本には『たまに遊びに来ればいい』という話になる。僕は感情論はどうでもいいと思っている。当然、所得が高い人と低い人でいったら、民主主義的に低い人の意見が大きくなる。国としてトータルでどちらが損か得かを考えるべきだ」

 来年10月からはインボイス制度も始まる。軽減税率によって複数の税率ができたとき、仕入れ税額控除に適格請求書(インボイス)などの保存が要件となる制度だ。堀江氏は「個人事業主の中に、消費税を払ってなかったやつらがいる」と指摘。

「免税されていた人たちが今、ブーブー文句を言っている。こちらからすると『おまえら何なの?』という話だ。僕らは消費税を全部払っている。軽減税率もそうだが、そういう権利を1回持つと、特に弱者は権利を振りかざす。そういうとき、僕は必ず『お前は金を持っているから、そんなことを言えるんだろう』と言われる。『俺は頑張って金を稼いでいる。お前らは頑張っていないから金を稼げていない』という話をしたら『世の中には頑張れない人もいる』と言われた。そこまで言われたら僕はどうしようもない」

 続いて、堀江氏は「なぜ移民はダメなのか」と疑問を投げかけ、「例えば、特区などを作って、外国から企業を誘致できるような税制なり何なりをやるべきだと思う。みんな日本に来たがっている」と指摘。「正直、シンガポールやドバイなんかより、全然日本の方がいい。だけど行ってしまうのは、税金が高く、規制が厳しいからだ。移民も雇えないし、英語が公用語ではない。なぜ『移民を受け入れる』と言ったら選挙に落ちてしまうのかがわからない」と訴えた。

 財源確保について、前デジタル副大臣兼内閣府副大臣で自民党副幹事長の小林史明衆議院議員は「どこか削れるのではないか論は毎回出てくる」と話す。

「この話題は民主党政権でも出たが、結局どこからもお金は出てこなかった。数兆円単位で既存の経済の中から新しいお金を繰り出すのは、ものすごく難しい。一方で、物価が上がっているときに増税して、経済が減速する可能性は十分ある。それは危険だ。現時点では、国債を含め、直近のお金をかき集めて作るしかない」

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 小林氏は「堀江さんもロケットを作っているので詳しいと思う」とした上で「例えば戦闘機を作るなら、この5年間のうち、本当にお金を使うのは後半だ。それまでの間、何を買うべきか、場合によっては人を増やさないといけない。今は、何にいくら必要なのか、出てこない。ちゃんと整理して詰めていく必要がある。今までのお金でカバーできない部分は当然出てくる」と主張。

 日本政府が提示した、防衛力強化における「7つの柱」の中で、第一の柱とされているのが「スタンド・オフ・ミサイル(※敵の防空システムなどがカバーする範囲の外から攻撃可能な長射程ミサイル)」だ。一方で、堀江氏は「防衛費に何本かの柱があるとしたら、宇宙に使うべきなのは間違いない」と指摘する。

「ほぼリアルタイムで、宇宙から世界中の軍事施設や北朝鮮の基地をウォッチできるようになる。ミサイルが秒で打ち上げられるわけではない。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ももちろんあるが、そんなに数が多いわけではない。基地の動きをもっと早く察知できるような、全球的なグローバルな監視網を作れるところにお金を投資したほうがいい。もちろん、『お前のポジショントークじゃないか』と言われるかもしれないけど、僕らはそこに意義があると思ってやっているから、ポジショントークでいい」

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 小林氏が「私も全く同感だ。まず宇宙や新しいサイバーテクノロジーでカバーしたほうが効率的だと思う。そうじゃないと、日本も勝負できないと」と述べると、堀江氏は「意外かもしれないが、サイバー攻撃は、かなりダメージを食らう。スパイを監視するための体制が日本は弱い。例えば、国内携帯大手企業がクラッキングされたり、基地局やインフラ系をやっている奴らがハニートラップにかかってやられると、僕はそっち系のほうが怖い」と話した。(「ABEMA Prime」より)

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