大阪府知事と大阪市長を入れ替わりで経験した松井一郎氏(現・大阪市長)と橋下徹氏が、3日のABEMA『NewsBAR橋下』で大阪府政について振り返った。
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自治体の行政について、松井氏は「政令指定都市は都道府県と同じような権限を与えられているから、そのエリアで“どちらが上なのか?”“どちらが影響力あるのか?”といったくだらないプライドの張り合いがある。それぞれ一国一城の主だから、あまり会いたくないのだろう。話がうまく進まないから、スピード感をもった政治ができない」と指摘。
橋下氏が「大阪はとにかく知事と市長がずっとぶつかり合っていた。その象徴例だった」と触れると、松井氏があるエピソードを明かす。
「今から約40年前、大島(靖)市長と岸(昌)知事が“これからの大阪のことを考えて知事と市長のホットラインをつなごう”と。受話器を取るとそのまま相手の机の電話が鳴るというものを設置して、当時ニュースになった。テレビのカメラが来て、“これで大阪市長と大阪府知事は意思疎通できる”“じゃあまた”と電話を切ったが、その次に電話が鳴ったのは僕と橋下さん。役所の中もみんな電話があることを忘れていた」
電話を発見した経緯について、松井氏は「僕が知事、橋下さんが市長になった時に、机の前に『大阪市長』っていうボタンがあった。知事室の電話は外から直接かからないようになっているから、『これ何かな?』って思って押したら、大阪市長室と出た」と説明。
橋下氏も「大阪市長室のほうは橙色の電話で、机の引き出しの奥にあった。突然電話がジリリリって鳴るから、なんや?どこや?って開けたら電話があって、出たら松井さんだった」と振り返ると、「40年ぶりのホットライン。それまでの知事・市長は“府市合わせ(不幸せ)”って言われていたくらい、本当に仲が悪かった。それが大阪の停滞につながっていたから、僕と松井さんで(復活させた)。でも、僕らが代わったらまた人間関係がどうなるかわからないから、未来永劫一本化しようとやったのが大阪都構想」だとした。
こうしたエピソードにMCのサバンナ高橋茂雄は「どう考えてもそっちの方がええやん」とコメントしていた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)