旧統一協会問題で話題のジャーナリスト・鈴木エイトが坂上忍と対談。安倍元首相が北朝鮮との拉致問題解決に向け、旧統一協会との関わりを交渉カードにしていた可能性に言及した。
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12月14日(水)、ABEMAにて坂上忍がMCを務める番組『デマ投稿を許さない』が放送。同番組は坂上がSNSのタブーに斬り込み、議論の嵐を呼ぶ禁断のトークバラエティ。ネット上で本当か嘘かわからない噂を広められたゲストを招き真相を直撃、坂上がデマ投稿にNOを突きつける。企画・構成は鈴木おさむ氏。
今回のゲストは旧統一教会問題に鋭く切り込むジャーナリスト・鈴木エイト氏。政治と宗教の分離について話が及ぶと、坂上は「自分に票が入るためにはなんだってやる人たち」「(教会との付き合いが)公になっただけ」と政治家への思いをぶつけた。エイト氏は「こういう団体と付き合うってことを、特に避けてなかった」とうなずき、「旧統一教会(との付き合い)は霊感商法で外聞が悪いので公にはしなかった」「こういう団体と付き合ってもメディアは報道しないし、問題にもならないってことであれば、『使わなければ損』くらいの相手だった」と政治家と旧統一教会が互いに相手を利用しあっていたと語った。
続いて、政治家が選挙支援の見返りに教団と交わしたとされる「政策協定確認書」などの文書が話題に。エイト氏は「いま副大臣まで出ている」「今後は閣僚まで出る可能性がある」と説明し、「(旧統一教会が政治家の)首根っこをつかんで、引き戻そうとしているんじゃないか」とリーク自体が教会の作戦という説を唱えた。
地方議会は表に出ていない部分も含めて信者が多く、多くの秘書が信者とのこと。国会議員にも信者がいるらしいと語るエイト氏。坂上は「ってことは、公明党は公言してるから正直ですよね(笑)」と語った。
現在、信者は日本全国に約10万人で、信者の数だけでは国会議員を当選させることはできない。エイト氏は「どっちかというとマンパワーで選挙戦に貢献してきた。秘書の派遣とか」と 政治家と旧統一教会の共存関係を説明した。
坂上が「安倍さんがうまいこと(旧統一教会との)関係を築いてきたのかな~っていう気がしてきちゃう」と安倍元首相に触れると、エイト氏は「安倍さんはどっちかというと、旧統一教会を北朝鮮拉致問題のカードとしてキープしていたきらいがある」と驚きの見解。「自分がキングメーカーとして存在感を増したい時に、北朝鮮と統一教会のルートを使って何かをしようとして付き合っていた気配がある」と明かした。
そしてエイト氏は「教会と関係を持っているからこの人はダメだっていう言い方はしたくなくて」「ただ、隠し方であるとか、誤魔化し方を追いたいんです」とジャーナリストとしての姿勢を坂上に伝えた。