凶悪犯罪者のうちサイコパスは5分の1?「道徳は暗記科目だと思ってる人」脳科学者が語る“罪を犯すのに便利な脳”
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 脳科学者の中野信子さんがサイコパスの特徴や凶悪犯罪者の中に含まれるサイコパスの割合を坂上忍に説明。「罪を犯すのに便利な脳」の存在を解説した。

【映像】もしやサイコパス?坂上忍&中野信子さんが違和感を感じた有名人

 12月21日(水)、ABEMAにて坂上忍がMCを務める番組『デマ投稿を許さない』が放送。同番組は坂上がSNSのタブーに斬り込み、議論の嵐を呼ぶ禁断のトークバラエティ。ネット上で本当か嘘かわからない噂を広められたゲストを招き真相を直撃、坂上がデマ投稿にNOを突きつける。企画・構成は鈴木おさむ

 今回のゲストは脳科学者・中野信子さん。「犯罪ってある種、脳の病気なんじゃね?」という投稿に、中野さんは世界ですでに凶悪犯罪者の脳を対象に研究が勧められていると説明。眼窩前頭皮質を例に出し、「ここの活動があまり高くない人は、(罪を犯す)可能性が高いです」「活動が低いと、相手の痛みを感じにくい」「罪を犯すのに便利な脳」と語った。

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 その特徴を簡単に表すと、「道徳を暗記科目と思っている人」だそう。坂上は「そういう人っていくら言って聞かせてもわからない」と深く納得。

 続いて、「凶悪犯罪者って全員サイコパスでしょ」という投稿には、「これはデマです。5分の1程度(=約20%)と言われています」と中野さん。全体の人口に対するサイコパスの割合は約1%なので、凶悪犯罪者に含まれるサイコパス割合はその約20倍。かなり高いと言えるとのこと。

 サイコパスはそもそも脳が悪いことを悪いと認識できないので、一般的な基準で裁いても無意味だそう。中野さんは「反省するとしたら、『見つかっちゃった』の方」「悪いことをしたという風に見せかければ良いと思っているので、矯正・更生には当たらない」と苦笑した。中野さんが「どうしようもないですね。『青色がわかりません』って人に青色を教えるようなものですよね」と語ると、坂上は「教えようがないですね…」とサイコパスの矯正不可能性を理解した。

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 サイコパスには遺伝要因があり、成長過程でサイコパスのように変容した人のことはソシオパスと言い分けるのが今の主流だそう。中野さんは「本来は痛みを感じるタイプなのに、人を殺すのが当たり前という集団で育っていると、だんだん人を殺せるようになっていく」とソシオパスに変貌するケースを説明。「時間をかければ変容の可能性があります」とソシオパス更生の可能性に言及した。

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