1位に輝いた作品は飛ぶように売れるという各界から大注目のランキング「このマンガがすごい!」オンナ編で、2017年(「金の国 水の国」)、2018年(「マロニエ王国の七人の騎士」)と連続して1位を獲得し、別作品で史上初めて二連覇を達成した唯一の作家・岩本ナオ。マンガ好きの域を超え、各界から絶賛され映像化希望が殺到した「金の国 水の国」が待望の映画化、12月27日(金)より公開される。
本作の舞台は、100年断絶している2つの国。<金の国>の王女サーラ(声:浜辺美波)と<水の国>に住む建築士ナランバヤル(声:賀来賢人)は、敵国同士の身でありながら、国の思惑に巻き込まれ“偽りの夫婦”を演じることになる―。
<水の国>のナランバヤルは、貧しい建築士ながら頭の回転も速く、口達者でお調子者のようでいて、家族思いのやさしい青年だ。一方<金の国>のサーラは、位の低い王女で控え目な性格ながら、穏やかさと芯の強さを持つ女性。常に前向きに立ち向かっていくナランバヤルと、「何事も平和が一番」と笑顔を絶やさないサーラは“偽りの夫婦”を演じる中で互いに惹かれあっていき、次第にかけがえのない存在となっていく。そしていつしかナランバヤルは、水資源が枯渇している<金の国>の状況を知り、サーラの未来を案じて、敵対する2国間に国交を開くという前代未聞の決意をする!
試写会でひと足早く映画を鑑賞した観客からは、「涙は止まらないのに心はぽっかぽか」「賀来賢人さん浜辺美波さんの声が鳥肌もののハマりっぷり」「原作のままの優しい世界観に加えて、建物と背景の美しさにとにかく圧倒された」と感動&絶賛の声が続々上がっている本作。豪華キャストの集結に加え、国内外から絶大な支持を集める制作スタジオ・マッドハウス(『サマーウォーズ』『ちはやふる』『チ。-地球の運動について-』など)の新作とあって、アニメファンからも熱い注目を集めている。
そんなマッドハウスのエースクリエイターにして本作で監督を務めた渡邉こと乃は、「琴線に触れる名言がたくさんあって、自分が置かれている状況が変わるとまた違う言葉に感動する。そんな作品です。」と映画の魅力を説く。渡邉監督は、映画化の前から原作コミック『金の国 水の国』を愛読しており、作品への愛はスタッフ陣の誰よりも大きい。「私自身、学生時代に辛くなった時にアニメに救われたことが何度もありました。この作品の持つ多幸感やキャラクターが持つ力は自分が辛い時に寄り添ってくれる。たくさんの方に観て頂けたらと思います。」と監督が語るように、“最高純度のやさしさ”が観る者の心を包み込む一本となっている!
劇中で流れる美しい音楽の数々と、新進気鋭のシンガー・琴音が歌うテーマ曲を手がけるのは、昨年話題を集めた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や人気アニメーション『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズの音楽で知られるEvan Call。本作では<金の国>と<水の国>という文化の異なる国をそれぞれイメージし、こだわり抜かれた珠玉の音楽を多数手がけている。Evanは「この映画のキャラクターたちのように、国も境遇も違えどお互いを理解し、温かい気持ちが通い合う…現実世界もそうであるべきではないかと思います。皆さんがこの映画を観て、人同士がリスペクトし合って向き合う、人間らしさ溢れる優しさを感じていただけたらと思います。」と熱い思いをコメント。Evanの気持ちが込められた、壮大で美しい心洗われる音楽もぜひ本編で注目してほしい!
本作のプロデューサーを務めた谷生俊美(『竜とそばかずの姫』プロデュースなど)は、「今の時代だからこそ必要な優しさに満ち溢れている映画だと思うのです。」と、この作品ならではの魅力を語る。「劇場に行くことは非日常空間ですが、だからこそ現実にあり得ないくらいの優しさ、人の善意、人の善き心が、よき世界を作る——そんなお話しが今求められているのではないかと。一歩外に出れば厳しい時代ですが、この作品をご覧になって、少しだけ優しい気持ちになってもらえたらと思います。」と続ける。
本作ではサーラとナランバヤル以外にも、陰で彼らを助けようとする<金の国>の護衛担当・ライララ(声:沢城みゆき)や、ナランバヤルの無謀ともいえる夢に手を差し伸べるイケメン左大臣・サラディーン(声:神谷浩史)、強面ながら頭脳明晰な学者のジャウハラ(声:木村昴)など、個性豊かなキャラクターたちも登場。友人や家族と会えない時間が長く、人と関わる温かさがより大切になってきたこの時代だからこそ、本作に描かれる誰かを助けたいという想い、優しさや協力して目的を成し遂げたときの達成感は、私たちの日常とも重なる部分もあり、じんわりと観客の心を温かくする場面も魅力の一つだ。
過酷な状況の中でも希望を見出すナランバヤルのパワフルさ、サーラの誰もを包み込む大きな優しさに、観客も元気づけられたり、思わず感動し涙がこぼれる本作。“多幸感”として“最高純度のやさしさ”に、2023年初泣き必至の『金の国 水の国』は、ぜひ劇場で体感してほしい!
(c)岩本ナオ/小学館 (c)2023「金の国 水の国」製作委員会