痴漢を捕まえた女性が、大阪府警から感謝状を贈られた。アパレルショップを経営する出花久美子さん。かつて「池原シーサー久美子」のリングネームで、WBO女子世界ミニフライ級王者に輝き、4度防衛を果たした元プロボクサーだ。
痴漢行為が起きたのは2022年12月、大阪市内のバス車中だった。白い服を着た女性の背後に、前の席の背もたれに手をかける男性が。違和感に気付いた出花さんは、一連の行動を動画で撮影した。男性が女性の髪を触り、女性は驚いて後ろを振り返る。
「あえてわかってやってる感じ。髪の毛や背中を触ろうとしていた。私が見たらやめる。それを繰り返していた」(出花さん)
同じ席に別の女性が座っても、なお痴漢行為を繰り返す。その様子を見て、出花さんは男性に声をかけた。
「怖がってるのをバレたらダメかなと思って、『おっちゃん、触ったらあかんで!』と」
出花さんは、女性を別の座席に移動させて、身の安全を確保。終点のJR大阪駅でバスを降りると、男性を呼び止め、「おっちゃん、触ったらあかんやろ!」と一喝した。
「『証拠もないやろ』とキツめに言ってきたので、『証拠の動画あります』と」
その後、110番通報して、警察は男性の身柄を確保した。出花さんによると、男性の不審な動きに気付いたのは、ボクサーならではの癖にあったという。
「相手の動きを観察するのが、ボクシングは大事。変な動きをした人は、パッと見てしまう癖がある。フェイントとかジャブを打つにしても、ちょっとの動作、肩とか動いた時を意識していて、敏感に反応する。こぶしを見たり、耳つぶれていないかとか、怖そうな人を先に見つける癖はあるかもしれない」
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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