兼近「死んだ時に自分を好きでいられたら“更生した”と思えると思う」 りんたろー。「2人で人生をもって見せていく」 EXITがMC番組で生コメント<全文>
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 お笑いコンビ・EXITりんたろー。兼近大樹)が2日、自身がMCを務める『ABEMA Prime』に生出演。全国的に発生している連続強盗事件について兼近が改めて言及するとともに、りんたろー。が相方、そしてコンビとしての思いを語った。(以下、コメント全文)

【映像】EXITが生コメント

■兼近「許されたいわけでも、『更生した』と言うつもりも全くない」

 今起きている事件に関してお騒がせしていること、本当にすみません。僕は過去に普通じゃない環境にいて、それを当たり前としていて。自分で選んだ道ではあるんですけど、そういうところで過ごしていた時に知り合いだったということで、世間を騒がせているんですけれども。

 現在の事件に関しては全く関与していないですし、「10年以上前にそういう環境で知り合いだった」ということを伝えさせていただいています。ただ、今この事件を知った人からすると、10年前とかどうでもいい話で。実際にいた環境のことは言い訳もできないですから、その件に関して不快な思いをさせていることは本当に申し訳なく思っています。

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 そういう環境でいろんな方に迷惑をかけてきた上で、今後していくのは、生きづらさを抱えている人や被害にあった方に支援をしていくこと、そういう方がいらっしゃることを広めていくことだと思うんです。僕は加害側にいた人間として、そっちの気持ちもわかるコメンテーターとして呼ばれているところもあるので、他の方とは違った視点で頑張っていきたいと思っています。

 今後支援をしていくとか誰かのためにということで、許されたいわけでもないですし、「更生をした」と言うつもりも全くないです。僕が死んだ時に自分を好きでいられたら“更生した”と思えると思うので。それまではいろんな方を見て、いろんな方にいろんなことを知ってもらうということをしていくだけだと思っています。

■りんたろー。は涙ながらにコメント「2人で人生をもって見せていく」

 想像を絶する境遇にあったにせよ、そういう世界に自分の存在意義というか居場所を感じて選ばざるを得なかったにせよ、それは彼の弱さで、浅はかだったと思っています。それが原因となって、やってもいない強盗のことを被せられたりもして。

 そこで彼は「このままじゃいけない」と気づいて、関係性や環境と決別するために自分を死んだことにして東京に来たと思うんですけど。それでも過去は追いかけてくるんです。振り切っても、振り切っても、追いかけてくるんです。それを僕たちは逃げたり隠れたりせずに、受け止めて今で見せていくしかないと。だからこそ、似たような環境にいる人は今を慎重に生きてほしいし、人生を考えながら生きてほしいと思うんです。

 「更生してるだろう」「反省してるだろう」「償っただろう」とか、逆に「まだ更生してないだろう」とか、いろんな意見を聞く機会があります。僕は彼と出会った時に、そういうものが済んで、彼の中の“芯”みたいな部分を見たので、何か起こった時は2人で受け止めようと思ってコンビを組んだんです。

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 更生している・していないに関しては判断しづらいもの、基準がないから言えないものだと思っています。だからこそ、この人生をもって、一生をかけて見せていくしかないのかなという覚悟を2人で思っています。

 僕が一番嫌なのは、過去に彼がいたような状況に足を踏み入れてしまっている人、過ちを犯してしまった人たちが、今の兼近を見て「戻れるんじゃないか?」と一瞬夢を抱いたけど、「なんだよ、結局無理じゃねえか」「ワンチャン夢見ちゃったじゃん」と諦めてしまうこと。個人的にはそういう社会であってほしくないと思っていて。

 どちらかが倒れそうになった時は2人で、今という状況を2本の足で立って受け止めなきゃいけないと思うけど、容疑者として名前があがっている方々に関しては、そういう相手や仲間に出会えなかったのかなと。兼近は隣にいて支える人間に出会えたし、芸人という素晴らしい仲間に出会えたから。

 過去から目を背けたりせずに、逃げたり隠れたりせずに、今という現状を決して諦めずに、2人でいろんな声を受け止めながら、仕事や活動、発言で見せていかなきゃいけないと。それが2人の中で決めたことなので、これからもそういうことができるように活動していきたいと思います。この度はお騒がせしてすみませんでした。

■相方のコメントを受けて兼近は

 僕は僕にできることを今後とも続けていこうと思っています。隣にいて一番信頼しているので、改めてこういう場面を見せてしまっている現状を作ったのも僕なので、そういうことも受け止めていきたいなと思っています。今後ともよろしくお願いします。

(『ABEMA Prime』より)
 

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