クリスマスといえば、多くの人が家族や恋人と楽しい一時を過ごす1日です。ですがなかには、「恋人と別れて悲しい1日になってしまった……」というような方もいるかもしれません。しかし、これから紹介する作品のクリスマスに比べたら、はるかにマシな、取るに足らない日だったと思えるのではないでしょうか……？ そんな“悲惨なクリスマス”が訪れるアニメを紹介します。
目次
- 巨人の星 第92話「折り合わぬ契約」
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 第6話「ポケットの中の戦争」
- School Days 第十二話「スクールデイズ」
- まとめ
巨人の星 第92話「折り合わぬ契約」
スポ根アニメの金字塔といえば必ず名前が上がるであろう『巨人の星』。アニメを見たことがなくても、主人公・星飛雄馬が両腕に強力そうなトレーニング用のスプリング（かの有名な「大リーグボール養成ギプス」です）をつけているシーンは知っているという人は多いでしょう。クリスマスとは無縁そうなイメージの飛雄馬ですが、実は強烈なクリスマスエピソードがあったのです。
巨人軍でプロの道に進んだ飛雄馬が、とある年のクリスマスに友人や家族、仲間を招待しての盛大なクリスマスパーティーを企画したのですが……結果、誰一人として来た者はいませんでした。
ライバルや家族との約束を優先した友人が来ないというのはまだわかる気がしますが、家族に至っては断りの電報での不参加表明。きらびやかな部屋の飾りに特大の豪華なケーキ、大きなテーブルにポツリと取り残された飛雄馬……クリスマスにここまで悲惨な仕打ちを受けてしまう彼の姿は、涙なしで見ることはできません。
なおこの断りの電報の文面も、ネットミームとして受け継がれています。「ザンネンユケヌ」と聞くと思い当たる方もいるのではないでしょうか？
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 第6話「ポケットの中の戦争」
ガンダムシリーズで初めてのOVA作品かつ、富野由悠季監督以外の手で初めて制作された映像作品で、ジオン側の視点が多く描かれた初の作品でもあります。メインキャラクターのクリスとバーニィは互いに惹かれ合う存在でしたが、クリスは新型ガンダム「アレックス」のテストパイロット、そしてバーニィはジオン軍所属のパイロットであり、互いにそのことを知りませんでした。
クリスマス当日、バーニィはガンダムを倒すためザクII改で出撃します。主人公の少年・アルは、父親からコロニーに迫っていたジオン軍が投降した事実を知ると、ガンダムとの戦いを止めようとバーニィのもとへと急ぎます。
「もう戦う必要はないんだ。バーニィを止めなきゃ」
必死にバーニィのもとへ急ぐアルでしたが、すでに戦闘は始まっており「バーニィ、もう戦わなくていいんだ！」と叫ぶものの時既に遅し。アルの目の前で戦いの終止符は打たれたのでした。
School Days 第十二話「スクールデイズ」
ABEMAで7年連続、7度目のクリスマス放送が話題となったアニメ『School Days』も、悲惨なクリスマスの代名詞といえるでしょう。主人公は優柔不断で女泣かせの伊藤誠。彼が2人のヒロイン「西園寺世界」と「桂言葉」の間で揺れ動く気持ちを描く学園恋愛アニメです。
誠はまず世界の協力のもと、言葉と付き合い始めます。ですが世界も、自分が誠のことを好きだということに気付いてしまいました。どんどんと泥沼化していく恋愛模様はお昼のドラマ顔負けのドロドロ具合です。
そしてクリスマスの夜、誠と世界、言葉は修羅場を迎えることになります。しかしそれは、惨劇の序章にしか過ぎませんでした。この後の展開はぜひ皆様の目で確かめていただければと思いますが、最後に惨劇の口火を切ることとなった、世界から誠に送られたメールの文面をご紹介します。
「ごめん
さよなら」
まとめ
恋愛関係や人間関係はちょっとの綻びが破滅へと向かってしまうことがありますが、それでもここで紹介した3本のアニメほどの悲惨な結末を迎えることはないでしょう。今年のクリスマスはしばらく先ですが、皆様はどうぞ、よいクリスマスをお迎えください……。
(C) STACK・School Days製作委員会 2007
