れいわ新選組の「れいわローテーション」について、1月28日のABEMA『NewsBAR橋下』で橋下徹氏と元経産官僚で慶應大学大学院の岸博幸教授が意見を述べた。
【映像】橋下徹×岸博幸 コロナ5類は政治の都合ばかり!?︎/岸田政権の経済対策を斬る
れいわローテーションとは、水道橋博士参院議員の辞職に伴い、2028年までの任期を5人が交代して務めるもの。山本太郎代表によると、投票数が多かった順から、大島九州男参議院議員や蓮池透氏ら5人が交代して務めるという。
前例のない運用に対し、立憲民主党の安住国対委員長は「違和感がある」と疑問を呈しているが、橋下氏は「比例代表制について考える非常に良い問題提起だ」との考えを述べる。
「翌日の新聞の社説は、『議員の身分をなんて軽く考えているんだ』という批判の大合唱。でも、比例代表はこういうものだと思っている。“名簿に載った人をどう使うかは党の自由”というのがもともとの趣旨で、女性枠や地方枠、若者枠、職業枠でもいいんだけど、多種多様な人材が集まるように組織が枠を作ったものだ。小選挙区で落ちた人の保険でもう1回上がってくるなんていうのは、全然有効活用できていない。比例代表で1議席とるために、衆議院なら大体30万票、参議院なら100万票ぐらい必要。比例代表の候補者が個人で集めている票が数万票だと考えると、れいわローテーションは理に適っていると思う」
これに岸氏は「党の名簿に入っている人でローテーションを回すというのは、表現を変えれば、党内では直接民主主義になるはず。“比例代表制でも当選したらその人は頑張った”という訳のわからない結論ではなく、間接民主制と直接民主制の両方の違いを考える観点から、全員が1年ごとにやるのは面白い実験だと思う」との見方を示す。
また、橋下氏は「比例代表は、全国の有権者が“あなたを選んだんじゃなくて、党を選んだんだ”というもの。組織の中の駒として位置づけないといけない」と再度述べた上で、「これは全然批判されるような話じゃないと思う。『議員の身分をどう考えているんだ』とか『交代できない』と言うのは、個人(小選挙区)で当選した議員と混同している」とした。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)