トルコ南東部で起きた大地震に関して、NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが緊急支援を決めた。私たちが日本からできることはあるのか、広報の新井杏子さんに話を聞いた。
――支援を決めた経緯は?
昨年もトンガの噴火災害やジャワ島の地震で現場にチームを派遣するなど、国内外の自然災害や人道危機の現場に緊急支援チームを派遣して支援を行ってきた。今回の報道を受けて、大変規模の大きい災害だろうということで速やかに出動を決定している。私たちのチームは昨年もトルコ現地の災害支援団体と一緒に訓練をしたりしていて、そことすぐに話をして、現地で合流して支援活動ができればと思っている。
――今回、特に必要だとみられる支援は?
発災直後ということで、亡くなった方、被災された方の人数も増えていて、まだ全容が見えないような状況。私たちは看護師・レスキュー隊員を派遣しているが、医療支援ありきというよりは、食べ物や防寒具、もしくは行方不明者の捜索フェーズなのかなど、現地の最新の状況とニーズを見極めて支援を組み立てていけたらと思っている。その中でやはり医療ニーズもあると思うので、今現地に向かっているメンバーですぐにでもできることがあれば展開していきたい。
――現地は真冬。寒さ対策は重要?
平均気温が5度という情報を聞いている。海外だと、いわゆる日本の避難所のようにしっかりした建物の中というよりは、風が通ってしまうテントのようなところで避難生活を送るような現場も多い。今回、日本から向かっているチームと平行して、私どもの海外の駐在員も直接トルコに向かっていて、3チームぐらいが到着する。最初に現場に着いたチームからニーズ調査と物資の調達に着手し、いろいろな可能性を想定して柔軟に判断・対応できればと思っている。
――日本から支援に参加するには?
トルコへは多くの日本の方も旅行で行ったり、ケバブを食べたり、「身近な国だ」という声をいただく。寄付は私たちのホームページ見ていただくか、Yahoo!ネット募金だとTポイントも使えるので、皆さんにあった方法でご検討いただきたい。
(ABEMA NEWSより)