4月1日におよそ10年間のアイドル活動に幕を閉じるHKT48の矢吹奈子にABEMAエンタメがインタビューを実施。卒業の背中を押してくれた“かけがえのない存在”、日韓合同のガールズグループ・IZ*ONEで経験し学んだこと、そして今後の目標について語ってくれた。
【映像】矢吹奈子、卒業前ラストシングル『君はもっとできる』MV
2013年、小学6年生でHKT48に加入した矢吹。AKB総選挙の自己最高ランクは9位。愛くるしい笑顔と持ち前の明るいキャラクターが人気だ。
矢吹は2022年10月にHKT48から卒業することを発表。4月1日にパシフィコ横浜で開催する卒業コンサートをもって、アイドルとしての活動に終止符を打つ。
ーーHKT48卒業を決意したタイミングときっかけは?
「タイミングはないんですよね。自分が元々(AKB48の)ファンだったというのもあるので、ファンの方の気持ちを結構よく考えるようにしているし、自分も納得いってファンの方も納得いって、残るメンバーも納得いって気持ちよく送り出せるタイミングが良いなと思ったので、ずっと悩んでいました。(決めたタイミングは)後輩たちが成長していく姿が実際に目に見えて分かったし、すごく頼もしく見えるんですね、特に最近。今までは自分がレッスンの時に聞かれる立場だったんですけれど、逆に私が後輩に聞くようになったりもしていて、自分の知らないうちに(後輩に)頼れていることに気付いて、『(後輩が)成長してるんだな』と思って安心感もありますし、これだったら私が卒業しても大丈夫だと思えるタイミングでもありました」
卒業を決意した時、HKT48で共に活動した指原莉乃と宮脇咲良に報告したという矢吹。先にグループから巣立ち、第一線で活躍している2人の存在に助けられているという。
ーー卒業するに当たり相談したことは?
「卒業を決めたのは自分自身なので、(指原さんには)卒業決めた時に連絡しました。送り出してくれるような、『頑張ってね』という感じでした。さくちゃんも『頑張ってね』という感じです。新しいスタートになるからちょっと不安もあるけれど、卒業した後でも頼れるお姉さんたちがいるというのが心強いです」
HKT48のみならず、2018年からはおよそ2年半、日韓合同のガールズグループ「IZ*ONE」のメンバーとして活動していた矢吹。この経験が大きな成長に繋がったという。
ーーIZ*ONEで2018年から2年半活動した経験を経て、成長したこと・変わったことは?
「韓国に行った時に自分はどこで、どう輝けるんだろうとめちゃくちゃ悩みました。みんなと比べて自分ができないことをできるようにしようと頑張っていたんですけれど、それより長所を伸ばした方が良いのかもしれないと思って。短所を伸ばしてみんなと同じになったところで、別に目立ちもしないわけじゃないですか。身長が低いことがすごく悩みだったんです。身長高いメンバーが多い中で振り付けがそろっているというのが、大事だったりするので、自分が足を引っ張ってないかと不安だったり、そこですごく悩んだので。ずっと短所だと思っていたんですけれど、『それは奈子だけの魅力だよ』みたいに良く言ってくれる方がいたので、もしかしたらここをもっと良いように使っていけるかもしれないと思えて、自分のポジションというものがそこでわかった気がして、短所を長所に変えて伸ばせた気がします」
ーーアイドルとして活動した9年間を一言で言うと?
「えぇ!?一言で?100文字とかではなくてですか?一言で?……青春。HKT48の時に反抗期も乗り越えたし、ファンの方と気持ちを共有しながら成長できた気がします。アイドルとしての夢というのがいっぱいあったんですけれど、全部叶えられた気がします。総選挙とかAKB48兼任・選抜・フロントセンター、全部できた気がします。メンバーともたくさん思い出作れたし、青春です」
ーー卒業後はどのような活動を予定していますか?
「不安な気持ちはもちろんあるんですけれど、一昨年に初めてドラマでレギュラー出演させて頂いていて、台本を家で見てなんとなく想像して現場に行ったら、『全然違う』となったり。その場に行かないと分からない、どうなるか分からないというのも今までなかった。実際にお芝居していても自分でも知らない感情を知れる。すごく楽しいなと思えたんです。憧れているのは戸田恵梨香さんです。前に作品を観た時に衝撃受けました。『SPEC』というドラマが大好きで、もう4回くらい見たんですけれど、(主人公の)当麻という役がすごすぎて。人ってこんなに変われるんだと。憑依型とかあるじゃないですか。でも(戸田さんが)自分はそういうのがなかったと仰っていて、驚きました。『そうじゃなくてもこんなに人って変われるんだ』と。そんな人になりたいです」
ーー今後の目標を教えてください。
「誰でも名前を言えば『あの人ね』となれるようになること。名を残せる女優になるというのが目標です。今はアイドルのイメージが強いと思うので、キラキラ・ニコニコのイメージだと思うので、逆に全く違う普段の自分とは全く違う役にも挑戦してみたいです」
(『ABEMA NEWS』より)
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