深川麻衣の写真集「Free Mind」（幻冬舎刊）が2月8日に発売された。
撮影地は沖縄の石垣島と竹富島で、フォトグラファーは川島小鳥が務めた。写真集の感想について聞くと、自身も「初めて見る“意外な表情”に驚きの連続だった」と言う。
ゆるっと普段の自分をイメージして、常に撮影していた
「沖縄4泊5日の旅」をテーマに作られた同作。海辺ではしゃいだり、古民家でのんびり過ごしたり、ローカルフードに舌鼓を打ったり、深川の等身大のキュートな魅力を堪能することができる。「空気も穏やかですし、小鳥さんが沖縄の景色を撮ったらきっと素敵なものになるだろうなと思って、私も大好きな場所で撮影することに決めました」と振り返った。
企画は3年前に立ち上がったが、新型コロナ禍で撮影延期に。「コロナでなかなか旅行とか出来ない状況が続いていたので、見てくださる方が一緒に旅行を楽しんでくれるような気持ちになってもらえるように、そういうコンセプトで作りました。実際、撮影は信頼しているスタッフさんばかりに囲まれて、楽しかったです」と微笑んだ。
沖縄では細かな段取りはせず、島を散策しながら、カメラマンが“撮りたい”と思った時にシャッターを切っていたという。「本当に旅行をしながら撮っているような、“自然体な写真集にしたいです”と打ち合わせの時から伝えていました。実際に撮影ということを忘れるぐらい、肩の力が抜けた普段の自分でいたと思います」と、明かした。
（撮影 / 川島小鳥）
「今の等身大の自分を撮って欲しいと思っていました。こんな機会はもうないかもなと思いつつ、背伸びはしないように、ゆるっと普段の自分をイメージして、常に撮影していたと思います」。着飾っていない、普段の深川麻衣を楽しめる一冊になっている。
30代の私らしさを出せたらなと思って
2022年はドラマ「特捜9 season5」（テレビ朝日）、「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」（テレビ東京ほか）、「サワコ ～それは、果てなき復讐」（BS-TBS）に出演するなど、女優として多忙な日々を過ごした。そんな中で訪れた沖縄の自然は癒しの時間をもたらしてくれたという。
「飛行機に乗ったのは何年ぶりかで、お仕事でもなかなか地方に行くことはなかったので、うれしかったです。石垣島から竹富島に移動する時には船にも乗りました。裸足で砂や土の上を歩いたり、自然と触れ合うのも本当に久しぶりだったので、心がとっても解れました」。
静岡・磐田市出身の深川。同じ景色ではないものの、自然を存分に感じて田舎を思い出す瞬間があったという。「私の地元は緑が多かったり、空も広く感じられる素敵な場所です。やっぱりたまには自然に触れないとダメなんだなということを再認識しましたね」と微笑んだ。
写真集では海辺での水着カットもある。撮影前にトレーニングなどは行ったのだろうか？ 「全然していないんです（笑）。ジムにはゆるく通っているんですけど、“今回のために体を仕上げていくぞ”というよりかは、日常の延長線上という感じで。肌荒れなどはしないように食生活は気をつけました」と笑った。
衣装も自然体を意識した。コーディネートのポイントについて聞くと「派手すぎず、普段の自分の私服に近いものを選びました。実際旅行だと着回しも考えると思うので、“スニーカーは着まわせるように”とか、“同じワンピースだけど羽織りもので違う雰囲気を出せるように”など、フィッティングからスタイリストさんとこだわって組んでいきました」と明かした。
ホテルのカットではオリオンビールを飲む姿も。「30代の私らしさを出せたらなと思って」と振り返る。
「みんなでご飯を食べながら、飲むのが好きなんです。そういう意味では撮影中も、スタッフさんと乾杯をするような感覚で楽しんでいました。自宅では梅酒を作っているんですけど、でもひとりで飲むことはほとんどないので、なかなか減らないんです（笑）」と明かした。
本当に幸せで、思わずこんな表情に
今作の帯には「小鳥さんが撮ってくださった私は、自分でも見たことがないような顔をしていました」と書かれてある。そんな中で、お気に入りのカットについて聞くと定食屋で「ゆし豆腐」を食べているカットをあげた。
「地元の方に人気の定食屋さんへ、朝一番に行ったんですけど、そこのゆし豆腐がすごく美味しくて。本当に幸せで、思わずこんな表情になってしまいました（笑）。自分でも見たことがない顔をしていたので、新鮮でした。発見がありましたね」。
ほかにも石垣島で“忘れられない美味しいもの”に出会ったという。「『さよこの店』というサーターアンダギーのお店があるんですけど、人気店ですぐ売り切れてしまうんです。スケジュールもあるし諦めかけていたら、スタイリストさんが買ってきてくださって。今まで食べたサーターアンダギーの中で一番美味しかったです。ホクホクしていて、全然重たくなくて、何個でも食べられちゃう感じでした」。
イルカと戯れているカットもお気に入りだという。「“イルカと触れ合う”は人生でやってみたかったことのひとつでした。握手したりほっぺにキスしてもらうなんて経験はなかったですし、すっごくかわいかったです…！ 一緒に撮った一枚は宝物です」と力を込めた。
沖縄には所有するフィルムカメラを持っていき、写真集の中に「旅の記録」というページを配置。沖縄で食べた“美味しかったもの”をイラストで描き、タイトルや著者名も深川が手書きした。表紙カバーを外すと、かわいらしいデザインになっていて、細部までこだわったものになっている。
「スタッフさんのおかげで素敵な一冊になりました。細かな部分にもぜひ注目して欲しいです」とアピールする。
写真集発売直後には「まいまいらしさ溢れるカット満載」「笑顔溢れる写真集でめっちゃ可愛かった」などの声がネット上にあがった。まさに“深川ファンを幸せで包む一冊”となるだろう。
最後に深川は「一緒に旅行した気持ちになってもらったり、皆さんの心があたたかくなったり、“竹富島や石垣島に旅行してみようかな”って気持ちになってもらえたらすごくうれしいです。ぜひ手に取って、笑顔になってもらえたら」と語った。
取材・テキスト：中山洋平 撮影：藤木裕之
■深川麻衣 写真集『Free Mind』
発売日：2023年2月8日（水）
仕様：B5 判変形／ソフトカバー／オールカラー160 ページ
定価：本体2200円＋税
通常特典：特製ポストカード1枚（全3種類）封入
【取材時の衣装クレジット】
シャツ16500円、キャミワンピース18700円、パンツ17600円／すべてMANON（エムケースクエア）
イヤリング15400円／ete（エテ）※金額は税込価格です。
問い合わせ先：エムケースクエア 06-6534-1177、エテ 0120-10-6616
