アニメ「ポプテピピック」第2シリーズ キービジュアル
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 ラブコメやファンタジーなど、さまざまなジャンルの作品が存在するアニメ。その表現方法も、CGを取り入れたり現実に存在する場所をモデルにしてみたりと、いろいろな趣向が凝らされています。

【動画】アニメ「邪神ちゃんドロップキックX」

 そんな中、時折ぶっ飛んだ内容やプロモーション展開を繰り広げる「ヤバい」作品が現れることも少なくありません。そこで今回は、視聴者の想像の斜め上を突き抜けていった作品を3つご紹介。果たしてどんな内容だったのか、さっそくチェックしていきましょう。

目次

  • 「へっぽこ実験アニメーション エクセル▼サーガ」
  • 「ポプテピピック」
  • 「邪神ちゃんドロップキック」
  • まとめ

「へっぽこ実験アニメーション エクセル▼サーガ」

 まずは1999年より放送された「へっぽこ実験アニメーション エクセル▼サーガ」です。同作は「ヤングキングアワーズ」で連載されていた六道神士先生の漫画「エクセル・サーガ」が原作。秘密結社アクロスの総帥イルパラッツォと美少女構成員のエクセル、ハイアットがスケールの小さな征服活動に勤しむ物語で、あらすじだけ見るとそこまでヤバい作品には思えません。

 しかしアニメ版第1話では、サブタイトルに“六道神士殺害計画”と原作者の名前を物騒な形で使用。さらにアニメ冒頭では「私、六道神士はエクセルサーガアニメ化に際しその内容云々に関する全権をスタッフに委ね、如何なる作品に仕上がろうとも苦情・抗議・罵倒・告訴などの行動に出ないことをここに誓います」という内容の誓約書の絵からスタートします。

 何をしてもいいと許可を得たからか(?)1話ではキャラクターとして漫画家・六道神士先生を登場させ、タイトルに忠実にイルパラッツォが彼の抹殺をエクセルに依頼する超展開に。エクセルは若干葛藤するものの、原作者を容赦なく攻撃し始めます。

 ちなみにTV放送最終話である第25話のタイトルは“やりにげ”。25話でも六道先生は登場し、初っ端から「俺の作品を返せ!」「いいからさっさとハンコくれよ」と原作者VSアニメ制作側のメタ的な言い争いが流れる演出が取り入れられていました。

 また同作ではアニメ版の監督・ワタナベシンイチさんをモデルにしたキャラ“ナベシン”が、本人のボイスで出てくるのもぶっ飛びポイントです。他作品でも原作者などがスペシャル出演するアニメはありますが、ナベシンは登場頻度がかなり多め。準レギュラー並みに監督がキャラとして出てくる作品は珍しいのではないでしょうか?

 さらに同作のCDのCMでは、六道神士先生が実写で登場。作品関連のCMに原作者が顔出しで出てくるのは斬新ですよね。

GACKTも声優で出演したアニメ「SKET DANCE」爆笑エピソード3選
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ABEMA TIMES

「ポプテピピック」

アニメ「ポプテピピック」番組サムネイル
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 続いて紹介するのは、大川ぶくぶ先生の同名漫画が原作のアニメ「ポプテピピック」。同作ではメインキャラであるポプ子とピピ美の声優を2パターン用意し、AパートとBパートで声を変えて同じ話をやる手法が話題になりました。

 さらに話数ごとでも声優が変更されるうえ、キャラクターが女子学生にも関わらず三ツ矢雄二さんや古川登志夫さんなどベテラン男性声優が起用されることも。キャラクターの見た目に囚われない、自由なキャスティングを楽しめます。

 またアニメ自体も突然実写パートが挟まれたりと、アニメの常識を覆すような作り。特に“ヘルシェイク矢野”や“ライジング・ヘル ヘルシェイクの矢”の回では話を紙芝居で進行するという、視聴者の想像を遥かに超える演出がおこなわれました。

令和によみがえった”ヘルシェイク矢野”(14分15秒ごろ〜)
令和によみがえった”ヘルシェイク矢野”(14分15秒ごろ〜)

「邪神ちゃんドロップキック」

アニメ「邪神ちゃんドロップキック」番組サムネイル
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 ラストに紹介するのは2018年にアニメ化し、2022年にも第3期が放送された「邪神ちゃんドロップキック」です。女子大生・花園ゆりねによって、ある日人間界に召喚されてしまった悪魔・邪神ちゃんの日常を描いた同作。キャラクターもかわいい女の子がたくさんで、一見普通の萌え系アニメに見えます。

 ですが実際は、バイオレンスな描写や過激発言が盛りだくさん。召喚者が死ぬと魔界に帰れると知った邪神ちゃんは、ことあるごとにゆりねの命を狙いますが返り討ちに。たとえば1期の1話では渾身のドロップキックをあっさり止められ、尻尾からサクサクと切られてしまいます。1期のOPでもキュートな曲のサビに合わせて、延々と攻撃され続ける邪神ちゃんの姿はかなりカオスですよ。

 ほかにも邪神ちゃんがホームレス生活中の天使・ぺこらにドロップキックを食らわせて食料を強奪したり、邪神ちゃんに一目ぼれして職権乱用で逮捕する警察官・橘芽依が登場したりと、ギリギリな倫理観のギャグ描写が多い同作。挑戦的な内容ながらも、しっかり笑えるギャグに落とし込んでいるのはさすがの一言です。

尻尾からサクサク切られる邪神ちゃん(8分45秒ごろ〜)
尻尾からサクサク切られる邪神ちゃん(8分45秒ごろ〜)

まとめ

 突き抜けた内容や演出をしているアニメ3作品を見てきました。クセの強いアニメは一見制作側がぶっ飛んでいるようにも見えますが、その裏には「視聴者の想像を超えたい!」という熱い想いがあるはず。そして表現したいものをギリギリまで制限しないことで、インパクトのある作品に仕上がっているのだと思います。

 記憶に残るような作品にめぐり合いたい時は、今回紹介したアニメを視聴してみてはいかがでしょうか?

※「エクセル▼サーガ」の▼は、正式にはベタのハートマーク
(C)大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード
(C)ユキヲ・COMICメテオ/邪神ちゃんドロップキック製作委員会

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ポプテピピック 再放送(リミックス版)
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ポプテピピック TVスペシャル
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