「週刊少年マガジン」で1992年から連載を開始し、2022年には30周年を迎えた大人気ミステリー漫画「金田一少年の事件簿」シリーズ。名探偵の祖父を持つ高校生・金田一一（きんだいちはじめ）が、様々な事件の謎に挑んでいく物語です。
同作はメディアミックス展開も人気で1997年から2000年までテレビアニメシリーズが放送されたのち、2014年には「金田一少年の事件簿R（リターンズ）」として第2シリーズが制作されました。さらに何度も実写ドラマ化しており、堂本剛さんや松本潤さんなどが“はじめ”を演じています。
今回は長年に渡って愛され続ける「金田一少年の事件簿」のアニメから、海外で事件が起こるエピソードをピックアップ。ワールドワイドな活躍をチェックしていきましょう。
「上海魚人伝説殺人事件」
まず取り上げるのは、アニメ「金田一少年の事件簿」第90話から4話に渡り描かれた「上海魚人伝説殺人事件」です。このエピソードでは、はじめの幼馴染である七瀬美雪がペンフレンドのヤン・レイリーに会うため上海へ。はじめも美雪の上海行きに付き合うことになりました。
レイリーに会えた2人は、翌日彼女の所属する雑技団のショーを見に行きます。ショーを満喫したはじめたちが楽屋へレイリーに会いに行ったところ、団長室から悲鳴が。レイリーの父であり団長のヤン・ワンが死体となっていました。死体はなぜか濡れており、壁には謎の「春」という文字が…。その光景が魚人伝説の詩を連想させ、雑技団員は魚人の呪いだと言い出します。
その後も、呪いの詩に合わせたかのようなシチュエーションの殺人事件が次々と起こることに。はじめ達は初めての海外で、難解な事件をどう解決するのでしょうか。
「明智警視の華麗なる推理in Las Vegas」
続いて紹介するのは、アニメ「金田一少年の事件簿」第136話～137話の「明智警視の華麗なる推理in Las Vegas」です。このエピソードではサブタイトル通りラスベガスが舞台となり、はじめと犬猿の仲である明智警視が中心となって話が進みます。
ある日明智はラスベガスで開かれているチェスの世界選手権に出場。同じくチェス仲間の舟木と一緒に休日を楽しんでいました。しかし舟木がチェスプレイヤーのゴールドマンの不正を正そうとしたのをきっかけに、事件が起こってしまいます。
明智がメインの同話はロス市警の敏腕刑事で金髪美女のパット・オブライエンが登場したり、おしゃれなバーで事件の話をしたりと全体的に大人な雰囲気。普段の「金田一」とは、また違ったテイストの推理になっています。
「香港九龍財宝殺人事件」
最後に取り上げる「香港九龍財宝殺人事件」は、「金田一少年の事件簿R」で最初に起こった事件です。4回に渡って描かれた同事件は、美雪に似たモデルが行方不明になるところからスタート。いなくなったモデルの代わりに美雪が香港のファッションショーにでることになります。
はじめと美雪は家族旅行で香港に来ていた後輩の佐木竜太と出会い、一緒に行動を開始。すると美雪が雑踏の中で新力（シン・リー）とぶつかり、ドリンクがかかってしまいます。代わりの服を買ってくれるというシンに従い美雪は試着室へ向かいますが、そのまま何者かに誘拐されてしまうのでした。
同話では美雪の誘拐事件に加え、殺人事件も勃発。その後も起こる新たな誘拐と殺人事件には驚愕の事実が…。海外エピソードならではともいえる複雑な事件の結末とは。
まとめ
以上、海外で事件が起こったエピソードを中心に3本ご紹介しました。ほかにも「金田一少年の決死行」は、香港にあるキングドラゴンホテルが舞台。主人公のはじめが殺人容疑をかけられてしまうというエピソードです。たくさんの話がある「金田一少年の事件簿」ですが、どの話を見ようか迷ったときは海外で起きる事件のエピソードを選んでみてはいかがでしょうか。
