『BAZOOKA!!!』が、薬物中毒者が集まるアメリカ・サンフランシスコのドラッグタウンを調査。元ドラッグディーラーの協力のもと、街の中で一番のデンジャラススポットへの潜入に成功した。
【動画】幼い子供が殺人ドラッグを使用する様子(37分30秒頃~)
『BAZOOKA!!!』は、「アブナイ場所」「ヤバい人」「都市伝説」に敢えて首を突っ込んでいくジャーナリズムバラエティ。今回は、最恐薬物を調査するためにサンフランシスコへ取材へ向かった。
すると、デンダーロインという土地で「フェンタニル」という危険ドラッグがたった5ドルで買えるという事実がわかった。実は現在、アメリカで大問題になっているというフェンタニル。去年、アメリカ国内では10万8千人の薬物中毒者がなくなっており、その中でフェンタニルによる死者は7万4千人に上ると言われている。
実際にテンダーロインを歩くと、お尻を丸出しにして前かがみに佇む人や、白目をむいて上を見上げる人、かごに頭を突っ込んだまま動かない人、子供がたくさん歩く通学路で座り込む人など、至る所に体が奇妙に折れ曲がったフェンタニル中毒者の姿があった。
その後、ボランティア活動を通じてテンダーロインの現状を世の中に発信しているトマスさんという男性の協力で、さらにディープな部分を取材することに。やってきたのは、ディーラーたちがたむろしているというこの街一番のデンジャラススポット。「マジで危ないから遠くから撮って」とトマスさんから注意を受けながら、危険エリアを遠くから撮影した。ハイになっていると思われる彼らの様子が映し出されると水原は思わず「怖い」と恐怖で顔をゆがめた。
トマスさんによると「メキシコの麻薬カルテルに雇われている若いドラッグディーラーたちは危険だ」とのこと。道路には血痕があり、トマスさんは「新しい血だから今日、刺されたんだろうね。本当に危険な場所だ。100万円もらってもあのエリアには入りたくない!」と絶対に立ち入るべきではないと力説した。
しかし取材班は翌日、元ドラッグディーラーで2019年に銃と麻薬関連の罪で2年間服役したというリッチさんの案内で、危険なエリアに潜入することに成功した。
リッチさんのあとをついて行くと、狭い道には人が溢れかえり、すれ違う人々全員がフェンタニル中毒者だった。ディレクターは思わず「すごいな…みんなやってる。全員やってるでしょ」と唖然。なんと、まだ幼く見える少年までがフェンタニルを吸う姿も映し出され、スタジオの水原は「ええ、子供じゃん…」とショックを受けた。
リッチさんは「ここは中毒者が徘徊しないようにフェンスを立てた。ただ効果はなくて歩きにくくなっただけだ。薬物に対する法をもっと厳格化するべきなんだ。見てわかる通り、街中は無法地帯なんだ」とコメントしている。
VTR終了後、水原は「どうにかフェンタニルをこの世からなくす方法はないかな。すごく絶望的な映像だったから。どうしたらいいのかな。観てて苦しい」とコメント。イッキュウは「薬よりも楽しいこと、幸せなことが見つかったら、薬のことを考える暇がなくなったらいいのになと思います」と述べた。