爆笑問題の太田光が11年ぶりとなる小説『笑って人類!』の刊行記者会見で、お決まりの時事ネタを連発した。
この作品は極東の小国・ピースランドの富士見首相が、世界をひとつにするため奮闘する様子を描いた物語。およそ7年前から構想を練り始めたという太田が、執筆を決意したきっかけを明かした。
「今までのことをですね。みなさんに知らせたいことがドバイでずっと考えていまして、なんとか暴露してやろうと、この政治を変えてやろうと、そういう想いで書きました。本当のことを言いますと、最初は映画を作ろうと思ってシナリオを書き始めたんです。それがボツになりまして、なかなか諦め切れないなという想いで、小説にして膨らませて出版したいなという、そこから2〜3年かけて書きましたね」
時間をかけ完成した自信作には、秘めたる想いが込められているという。
「お笑い芸人になりたかったので。で、なれたので。僕の感覚では政治家の方が下なんですよ。だからお笑い芸人にせっかくなれたのに、政治家に下りてどうするんだという感覚があって、実は本の中にも出てくるんだけれど、『僕は小さい頃はコメディアンを目指していたんだ』という総理の言葉として僕は書いたんです。だけどコメディアンになれなかったから、暗に政治家くらいで諦めているんだという意味は込めましたね。でもガーシーが受かるくらいだったら、俺もいけるかなというのはちょっと思いましたけれど」
漫才でも政治や話題のニュースなど時事ネタを絡める爆笑問題。太田がWBCで活躍が期待される、大谷翔平選手のスケールの大きさを熱弁した。
「本当にビックリした。2打席連続スリーランホームランは、今までの野球の歴史から繋がっていなくて、突然出てきた感じ、突然変異みたいな感じで。プロの人も言っていたけれど、『大谷のバッティングはあんまり見ないほうがいい。自信がなくなるから』。それを聞いて俺もあんまり見ないようにしています」
今年でコンビ結成35周年を迎え、3作目となる小説を出版した太田。会見の最後に語ったのは“お笑い芸人”としての信念だった。
「老害と言われていましてね、私も最近若手のお笑い連中から、いい加減やめろと言われているんですけれど、こればっかりは隅っこでもいいから、テレビの業界にしがみついて残ってやろうと思っていてね、なかなか卒業できないんですよ。乃木坂46の子とかよく自分から言い出すなと思いますよ。あんなに人気あるのにっていうのは僕が乃木坂だったらですよ、おばあさんになるまで踊り続けると思います」
(『ABEMA NEWS』より)
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