歌舞伎町のリアルを25年間撮り続けてきたカメラマンが通称「トー横(新宿東宝ビル周辺)」を案内。写真とともに、トー横の昔、そして浄化作戦後の変化を紹介した。
3月20日(月)、ABEMAにて人気お笑いコンビ・かまいたちの山内健司&濱家隆一がMCを務める冠番組「ぜにいたち」#64が放送。新企画「アングラツアーズ」が行われた。
アングラツアーズの舞台は、欲望渦巻く新宿歌舞伎町。町を巡りながら裏の裏までリアルを覗く。ロケに行ったのはそいつどいつ・市川刺身&松本竹馬。
案内してくれたのは、歌舞伎町のリアルを25年間撮り続けるカメラマンのヤン・スンウーさん。22時、ヤンさんは薬物売買が行われていたアングラスポット・トー横広場近くの路地へと2人を案内した。
ヤンさんは2010年ごろに撮影した薬物売買中の写真を披露し、山内と濱家は「ええ~!?」「すごいところ撮ってるやん」と唖然とした。
続いて今問題のトー横キッズに迫ることに。ヤンさんは「昔はコマ劇場」「ホームレスも若者も」と、昔は多種多様な人々がこの界隈で路上生活していたと語った。
ヤンさんが2005年に撮影した写真には、推定2~3歳の子供が広場で寝ている姿も。ヤンさんは「生活保護で暮らして。ほとんどここで遊んでいた」「当時は結構いた。夜のお店で働くお母さんを待っていたり。みんなで面倒を見ていた」と当時の歌舞伎町の事情を語った。
そんな歌舞伎町が激変したのは、石原慎太郎都知事時代の歌舞伎町浄化作戦。ヤクザの締め出し、違法風俗店の摘発などさまざまな施策によって、ヤクザたちは歌舞伎町の表舞台から消えた。
しかしヤンさんは「黒い部分が見えなくなっただけ。もっと深いところに入っている」と本質は変わっていないと語り切ない顔つきに。歌舞伎町を「頑張る人には夢と欲望の街」と表現してアングラツアーズを締めた。