元日本経済新聞の記者で経済ジャーナリストの後藤達也氏が18日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演。メディアと政治の関係について、橋下徹氏と議論を交わした。
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今回が初対面だという2人。後藤氏は橋下氏の印象について、「知事・市長の時に、記者会見で記者をボコボコになさっていた(笑)。仮に上司から『厳しく突っ込んでこい』『聞き出せ』と言われて行っていたら、ああいうバトルになりかねない。記者は大変だろうなと思って」と率直に話す。
これに橋下氏は「議論ね(笑)。日経の記者ともけっこう議論にはなっていた」とした上で、「僕が大阪市長に転じた時、学校の校長を外部から登用しようとしたら、“バトル”をしていた日経の記者が会社を辞めて応募してくれた。記者のほうにも『大阪をよくしたい』という熱い思いがあれば、僕に突っ込んできても“ゴールが一緒だから”となるが、一方で、単に僕が嫌いでどうにか揚げ足を取りたいんだなというのもわかる」と説明。
後藤氏が「あそこまでやるのは、それはそれで疲れる」と熱量の根源を聞くと、橋下氏は「政治家になる前にメディアでコメンテーターをやっていた。『大阪を良くしたい、大阪の政治を良くしたい』と思っていたけど、いくらコメントしても何も変わらなかったから、自分で手を挙げた。民主主義において、政治とメディアは両輪という考えがあって、政治を良くしようと思ったらメディアの質も上げて良い質問をしてもらわないといけない。つまり、僕が気づかないところを指摘してくれる記者がいてくれたら良くなるだろうと。記者会見が嫌いな政治家も多いけど、単に質問されるのが嫌だからというのは政治家失格だと思う」との考えを述べた。
また、後藤氏は「橋下さんが知事・市長をしていた頃からYouTubeが広がってきて、従来であれば紙に載らなかったり密室だったりしたのがオープンになってきた」「記者も“失礼なことや勉強不足の場合は晒されてしかるべき”ぐらいの覚悟を持って取材をするべきでは」と投げかける。
橋下氏は「動画で全部オープンにしたものだから、コメント欄に『この記者“A”』とか『この記者“D”』という評価も始まった。記者側も“D”じゃ格好がつかないだろうとお互いに切磋琢磨するようになって、フルオープンによる功罪の功の部分だと思う」と述べた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)