10代女流棋士が会長・佐藤康光九段の“世代混合チーム”を大予想!「バランスの良いチームになりそう」/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」が4月1日にドラフト会議の模様が放送される。恒例のチーム予想には、将棋界の次世代を担う10代の新人女流棋士が参戦した。将棋界をけん引するトップ棋士たちのドラフト予想とあり、内山あや女流初段(18)、木村朱里女流1級(14)、久保翔子女流2級(17)、鎌田美礼女流2級(14)の4人はやや緊張の面持ち。力を合わせて日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(52)らの“世代混合チーム”を描くと、「バランスの良いチームになりそう」と、予想に自信をのぞかせていた。

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 ABEMAトーナメントは第3回から団体戦となり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。これまでは視聴者としてトーナメントを楽しんでいたという4人は、予想ボードに興味津々の様子。

 過去の大会で印象に残っている対局として、内山女流初段は、第3回大会予選Bリーグ・山崎隆之八段VS近藤誠也七段戦を挙げた。「山崎先生が“プロなら必敗”と言ってもいいくらいの局面まで行ってしまったのに、逆に開き直られたのか大逆転勝利されましたよね。山崎先生の将棋は見ていて本当に面白いですし、登場される(放送)回はかなり見ていると思います」とドラマチックな一局を振り返った。

 さらに久保女流2級は、前回大会の本戦2回戦での黒沢怜生六段VS木村一基九段戦をピックアップ。先手中飛車の対抗形の将棋から、木村九段が渾身の粘りを見せて大逆転勝利。「フィッシャーならではだなと思いました」とその衝撃の大きさを語った。

 チーム予想1組目には、日本将棋連盟会長・佐藤九段の“チーム康光”に挑戦。鎌田女流2級は「ベテランチームの印象が強いです」、内山女流初段は「佐藤(康光九段)先生、谷川(浩司十七世名人)先生、森内(俊之九段)先生のチーム、めっちゃ強かったですよね!」とそれぞれの印象を出し合った。そこから、木村女流1級は「高見(泰地七段)先生はどうですか?」と鎌田女流2級と同門の石田和雄九段門下の兄弟子をチョイス。「ベテランとも若手とも、どちらとも仲良くされているイメージがあります」と意見を出すと、鎌田女流2級からは「もう一人は谷川先生でしょうか?」とレジェンド推しの声が上がった。

 続く予想2組目は、叡王挑戦を決めた振り飛車党のエース・菅井竜也八段(30)の“チーム菅井”へ。木村女流1級は、「菅井先生の将棋はいつも見ていて、手堅い指し回しや鋭い攻めなどが本当に勉強になります。菅井先生が選ばれるのは、やはり久保(利明九段)先生でしょうか」と“チーム振り飛車”再結成を予想。久保九段が父で師匠の久保女流2級は、やや驚いた表情を見せ、「(久保九段が指名されたら)応援します。たぶん練習は一緒にしないですが…(笑)」と苦笑いを浮かべる場面もあった。木村女流1級は、さらに「兄弟子の古森(悠太五段)先生も見てみたいです!」と提案。内山女流初段も「兄弟子!めっちゃいいですね!」とすかさず同意していた。

 予想した両チームは、ともに世代が混ざり合う構成。4人は渾身の末に導き出したそれぞれの予想ボードを眺め、「ベテランと若手の力が合わさって、バランスの良いチームになるんじゃないかなと思います」と予想に自信をのぞかせていた。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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